男は愛嬌、女は度胸 | ジェイのブログ

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幼いとき、「為せば成る。為さねば成らぬ」とよく父に聞いた記憶がある。

昨年は、コロナ禍の緊急事態宣言下で手も足も出ず、延期そして中止となった、恒例の「日本丸を愛する男声合唱団」の定期演奏会だが、今年は昨日開催された。入場者を半数に、また地元大学の専門家の助言をもとに、通常の2部を3部として一度にステージに上がる人数も制限し、様々な対策がうたれたなかの開催となった。

 

練習も大変であったことだろうが、ステージ上の人数は半分以下となったものの、その分は各人の声量と生き生きとしたパフォーマンス、そして笑顔とユーモアでカバーしていた。また3名もの新規入団と3曲の初演、シニア男子の底力を見せ、聴かせていただいた。

 

スポーツを中心とした十代、二十代の世界的な活躍といい、また文化を中心としたコロナ禍に屈せぬシニアの輝きといい、日本の未来は明るい。ワクチン接種の効果も大きいが、それ以上に老若男女を問わず、スポーツや文化、芸術はわれわれの免疫を活性化するものである。

 

「日本丸を愛する男声合唱団」では、指揮者を「キャプテン」と呼ぶが、そのキャプテンも三代目となり、時代に合わせるかのように目まぐるしく変わってきた。三代目の大森いちえいさんは、その貫禄の体型といい、野太い声といい、笑顔といい、実に神々しいキャプションである。

毎回、式台に立つとマスクを外し、また終えて退出のときにはマスクを付ける。一度だけ、付け忘れたままの退出途中で、「あっ」と立ち止まり、わざわざ式台まで戻りマスクをつけ、聴衆に「すみません」と、ニッコリとして頭を下げて退出した。

 

誰にも失敗はあり、取り返せない失敗などはない。よく「男は度胸、女は愛嬌」というが、ジェンダーの現在は「男は愛嬌、女は度胸」でバランスするのだ。失敗のときこそ、愛嬌である。