シリア情勢って何? | 独学の道Ⅲ

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自分で自分を変えることは、到底無理なことかもしれないが、それに望む気持ちの自力論は高尚で偉大である。
仮にその結果が甚だ振るわなかったとしてもだ。
By幸田露伴(努力論より)

 

ニュースで、よく耳にするシリア情勢ですが、良く知らなかったのでネットでググってみました。筋肉

 

何せこの1週間暇なので、山登りと酒を飲んでブログを書くことだけしか

 

暇つぶしが無いもので・・・・www笑い泣き

 

 

 

まず話の初めは、アラブの春を知らなければ始まらないようです。ニヤニヤ

 

アラブの春とは上差しアラビア語を話す人々が、

 

民主化を謳って一斉に2010年~2012年にかけて

 

 

反政府デモと騒乱を起こし、その中でもシリアなどは政権転覆に成功し、

 

民主化の道を勧めようという機運になったのですが、

 

アサド政府軍(バース党と共に45年シリアを支配し続ける勢力)と

 

反体制組織(民主化を建前とする勢力)との泥沼の内戦状態につながっていくのです。ムキー

 

 

 

シリア地域には国内でのスンニ派(イスラム国IS)とシーア派の対立もあり、

 

これにアルカイダも加勢している構図となっています。

 

 

---------------中座----------------

 

そもそもスンニ派とシーア派の違いって・・何?えー?

 

調べてみると7世紀のイスラーム共同体の預言者であったアリーとその子孫達のみが

    ↑

世界のただ一人の絶対神であるアッラーの声を聴ける人

 

預言者を継承するという思想がシーア派という考え方で、イスラム信仰の10-20%であり

 

世界で2億人存在すると云われている。

 

そしてスンニ派だが、イスラム教徒全体の15億7000万人中の87%~90%を占めるとも云われる派閥で

 

ムハンマド時代からの慣行(アダム・アブラハム・モーセ・イエス・その他の預言者に教えを説いた

 

最終預言者と考えられている人)の遺志を継ぐ者。

 

アリーの死後、カリフ(もしくはハリーファ)預言者を、国家最高権威指導者就任と決め、

 

イスラム史上最初の世襲イスラム王朝でもあるウマイヤ王朝もその成立と事実を認めたことから、

 

正当な血筋を重んじるシーア派か実力重視のスンナ派か道が二分していくことになるのが

 

今に続く対立の発端なのだ。

 

2月4日にスンニ派過激派組織(ジハーディストイスラム聖戦主義者)最高指導者・アブイブラム・ハシミが

 

アメリカの部隊包囲網と急襲によって、

 

 

 

自爆テロを行い死亡したとの報道がありました

 

 

ハシミは、預言者ムハンマドの出どころで、正統血族であるカリフの子孫とされ、ジハード組織は

 

次の血族の誰かを擁立して、傀儡させ復活することだろうから、

 

この戦いは首を獲った所で終わりはしないことが容易に想像がつく。

 

だがしかし、次の正当継承者が決まるまでの時間稼ぎと、

 

一次的休戦状態がスンナ派とシーア派の間で起こり、

 

国民は束の間の休息という甘美を味わえることは確かだろう。

 

 

------------------ モトイ -----------------

 

更に、大きく見れば、

 

2015年の勢力図から2021年の勢力図を見ても分かるように、目まぐるしく勢力図が塗り替わっていく。

 

2015年↓                 2016年↓

  → 

 

2021年↓

 

 

 

そして、アサド政権側の勢力が年々増しているのが分かる。

 

 

つまり、クルド人(イラン系山岳民族)やイスラム勢力が圧縮していることを示してもいる。

 

 

これは何を意味するかと云えば、内乱が収まろうとしているという捉え方と、

 

もう一つに、反発する組織のさらなる密度の密集と他国への応援要請へと波及することを意味する。

     ↑

中国が傀儡するアフガニスタン・イスラム国への応援要請

 

 

 

 

 

アッラーの神の教えを聞く立場が、預言者と呼ばれ、

 

その人の声を信じて生きることがイスラム教徒の務めである。という思想と生活様式なのだから

 

自分で別の視点を学習することや客観的目線、視野、俯瞰的思考・民主主義などと云うのは、

 

全国民が理解出来ずにいる現状がシリアという国な訳ですガーン

 

 

いくら民主化を進めようとしても、生活に根付いたイスラムの習慣は消えることはなく、

 

しばらくは・・・というか永遠に内乱や摩擦、騒乱が預言者が亡くなる度に起こり得る事であり、もやもや

 

先進諸国の人々は、子供たちがその犠牲になるのが見ていられないとばかりに

 

援助という名の手出しをしようとする事が、また火に油を注ぐことに繋がっており、

 

ウクライナ情勢でも述べましたが、IMFなども良かれと思って政治安定の為に介入すれば

 

息を吹き返して、更に戦争・紛争が長引くという

 

悪循環の構図を作っているというのが見えてくるのです。

 

 

武器商人などは、喜ぶばかりですので、IMFの偽善行為に拍手するでしょう。拍手

 

 

それが故に、宗教と政治の分離を謳われる訳ですが、勉強していない国民にそれを伝えたとして

 

馬の耳に念仏でしょう。ドクロ

 

 

という事で、シリアについて勉強できたので、宗教上の争いというのは恐いという事がわかりました。

 

 

しばらくは、武器を作って消費する地域が、イスラム圏や中東などに片寄って起こり、

 

そこにアフリカ内乱などの小競り合いで

 

安い武器(小銃・地雷・手榴弾など)が飛ぶように売れて

 

さらに先進諸国では最新鋭のステルス戦闘機を代表する1機あたり100億円もする

 

高額商品が年次更新という流れで、

 

ロッキードマーティン社・ボーイング社・レイセオン社・BAEシステムズ社・・・・などへ

 

日本の税金である国費が流れて

 

武器生産・販売国を潤す構図というのは暫く続くことを意味している訳です。ムキー

 

我々の血税が、アメリカに吸われていく・・・ゲッソリゲッソリゲッソリゲッソリ

 

 

全世界で、一斉に戦争や争いを辞めない限り、武器の生産と販売、

 

殺害と死刑制度は永遠に無くならない事も同時に意味していることに繋がってくる訳です。グッ

 

 

本日もご覧いただきましてありがとうございましたお願い