本日、熊さんと遭遇してきました。
手漕ぎボートで、貸し切りの中、ギーコギーコと漕ぎながら、湖を進んでいると、下の図の 1 の付近で、
バシャーン、ガサゴソと音がしたのですが、鯉の産卵の叩きでもやっているんだろうなーと
思いながら・・何だったんだろう?・・・・・そして、釣りを続けます。
本日は、順調に3匹釣りました。
残念なのは、マラブーにかからず、海釣り用のウィリーで作ったものが、良かったのは・・・
何とも思い通りにいかない感じですが・・・結果オーライです。
午前中の隣のお兄さんは30匹以上は釣っているので、実力の差を見せつけられて、少し悔しいです。
一人になり、静かに釣りをしていると・・・・・
しばらくすると、今度は2番の方向からガサゴソ・・・ドドド・・・
この音って、カモシカかイノシシか熊か?
ちょっと、気になり始めました。
先ほど音のした1番の所へ、ボートで向かいます。
どんぐりが実っています。
あ~ なるほどね~
完全にこれを食べに来ていたんだーと理解しました。
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あとは、これを食べるのは・・・・・猿か熊かのどちらか。
なぜ、断定できるかと云うと、鹿さんは、歩き方がゆっくりで、歩くところが決まっています。
音もカサ・・・・カサ・・・・と枯葉を踏む足音が特徴です。
逃げるときは軽やかなステップで鹿だ!ってすぐに分かる足音です。
イノシシは、尾根上の所の先端までは来ません。足音もしません。堀跡もありません。
猿は集団行動をするので、複数の木が揺れて移動します。顔も見れるし、鳴き声ですぐに分かります。
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残すは・・・・・・・熊さんですね。
どれどれ・・いるかなーと、尾根の先端に近寄ってみると、
3番の付近が・・・枝と木の揺れが移動していくのが確認できます。
土を蹴る音はします。
私が近寄ると、一旦隠れて向こうからはこちらが見えるようで・・・様子を見ているようですが、
こちらはまだ姿を確認していませんので、熊と確信を持ったわけではありません。
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岸から5mほど離れて、目を凝らして・・・・ジーと様子を見ると、黒いものが見える気がしました
目の錯覚かで、木の切り株を見たのかと思い、ボートを近寄せてみると、
ガサゴソと音を立てて姿が消えて行きました。
よくよく見てみると・・・・そこは、獣道みたいに土が露出して、道が出来ていました。
こんな所に、人が入ってくる訳ないしなー???と考えていたら、
フン!ウウォー!とうなり声がして、
先ほど黒い影を見たところを見ると、
大きな・・・おそらく2mクラスのツキノワグマが私を見ています。
俺の餌場に来るな!と言っている唸りです。
これ以上近づけば、襲われます。
もしかしたら、湖に入ってくる可能性もあるので、手漕ぎボートを岸から離して距離を取ります。
7m・・・10mと手漕ぎなので、時間はかかりますが、いざ熊が水に入って、こちらを襲う可能性も
捨てきれませんので、興味はありましたが、安全第一です。
次第に、恐怖心とニアミスですよねーと実感が沸き始め・・・
一生懸命漕いで釣りを止めて戻りました。
管理人にその話をすると、死んだ魚を食べるんじゃないかと言ってましたが、
尾根の獣道を考えると、恐らく、木の実を毎年食べにくるので、足跡が付いたのだと思います。
いずれにせよ、無事に帰って来れて良かった~です。
今日で、人生3回目の熊さんとの遭遇でしたが、ボートだったので、何故だか安心感は絶大でした。
しかし、今回のツキノワグマは大きかったよー過去一かもしれないです。
久々に唸り声が迫力があって、特にフンッて鼻息を吐いた音は、完全に勝てる気がしませんでした。
何故、分かるのかと云うと、登別クマ牧場や他の場所での熊の声と違い、
過去に2回遭っている経験から、警戒心を表わしているのがすぐに分かるのです。
きっと、人間を襲う時は、音を出しませんよ。いきなり来ます。
そんな感じで、安全を確保するには、まず距離を作るという行動が一番大事です。
唸り声は距離をもう少し持て!と言っているような音なのです。(自己判断です)
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体重は200Kg以上はあると思うけど、瞬発力が凄くて、地面からドッドッドッ!って音がして
数秒で10mも尾根を駆け上がれる力は、想像以上の迫力でした。
サーキット用のバイクと同じ重さが、瞬間移動できるってパワーを持っているんですからね~
そう云えば・・・・一番初めのバッッシャーン!バチャバチャ。の音は・・・・
もしかしたら、熊さんが、ドングリの実を食べるために細い枝まで、伝わって来たのだが・・・
水面に落ちてしまった音で、慌てて陸に戻った音だとすれば合点がいく。
そして、また戻ってくるという事は、やはり先ほどの私が写真を撮ったドングリを何とかして食べたい
という執着心の強さが、熊ならでは・・・・なので納得がいく。
山から聞こえる色々な音は、生き物の営みの音。
人間が気が付かないだけで、あとで考えてみれば全てつじつまが合うように出来ているのだ。
納得だなー。(*p゚ェ゚q)ゥン
※ 山で注意の音! それは枯れ枝がパキッ!とたま~に聞こえる時は、100m付近に居ます。
地面を移動するときに、たまたま枯れ枝を踏んでしまうのです。
木に登る時は、ドン!ど大きな木が揺れます。かぎ爪で木に爪を立てて登る為です。
気配を察知したときは、慌てて移動するか、ジーとこちらを見つめています。
その時は地面からの重ーい獣臭がしまうので、すぐに離れましょう。
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人間の住む真近にこんな大きいのが居て、これからも駆除しないで増え続けていくのなら、
必ず人身事故は起こるんだろうなーと改めて考えさせられます。
人口減少、少子高齢化、山里管理不足による弊害。
害獣との関わり方など、など、これから全国的に表面化する問題だろうなと思いながら
帰路につきました。
そして、帰ってきて、さっそく調理して食べながらブログ書いています。
本日のメニューは・・・塩コショウバターソテーと角ハイボールで、晩酌です。
本日もご覧いただきまして、ありがとうございました。