コラッツの木から予測できること
(1) 3・2N-1または9・2N-1は3で割り切れないので,3倍して1を足して3・2N,9・2Nとなる整数はない.言い換えると3・2N,9・2Nに入る列は存在しない.
(2) 同様に32・4N=22N+5に入る列は存在しない.
(3) 16・4N=22N+4に入る列が存在する.すなわち,22N+4に到達すれば必ず1に到達する.
(!!!) 以上のことから,一般に次のことが言える.
Proposition1 p-1が3の倍数であれば,p・4N-1も3の倍数である.従ってp・4Nに入る列が存在する.(pは素数とは限らない.念のため...)
(証明)p-1が3の倍数であれば,p-1=3m(mは整数)と書ける.p=3m+1なので,
p・4N-1=(3m+1)・4N-1=3m・4N+4N-1=3m・4N+22N-1
=3m・4N+(2N)2-1=3m・4N+(2N-1)(2N+1) ・・・(A)
ここで,2N-1,2N,2N+1は連続する3個の整数だが,2Nは3の倍数ではないので,2N-1,2N+1のいずれか一方が3の倍数である.従って(A)で(2N-1)(2N+1)は3の倍数,また3m・4Nも3の倍数.
故にp・4N-1は3の倍数である.
これは合同式を用いれば少しスマートになる:
Proposition1' p≡1 (mod 3)ならばp・4N≡1 (mod 3)
(証明) (mod 3) を省略する.
p≡1 の両辺に4Nをかけると,p・4N≡4N.
p・N=4N-1+1=(2N-1)(2N+1)+1で,(2N-1)(2N+1)は3の倍数なので,
p・4N≡1 .
証明が少し長くなったが,ある項に入る他の列があるとすれば,これは1個置きに現れる.たとえば,列5,10,20,40,80,160,・・・では10,40,160,・・・に他の列からの合流が存在する.
いくつかの性質:はじめてa(k)=1となるときのkをL(n)で表すことにするとき, n≡4 (mod 8) .すなわちn=8k+4 のとき,L(n)=L(n+1).
(証明) n=8k+4 とすれば,a(4)=3k+2.また,n+1=8k+4+1=8k+5 としても a(4)=3k+2.
Proposition2 n≡4+8j (mod 2N) ,すなわちn=2N・k+4+8j のとき,L(n)=L(n+1).
ただしj,Nは正の整数で4+8j< 2N.
(証明)n=2N・k+4+8j とすれば,a(4)=3・2N-2・k+4+6j.また,n+1=2N・k+4+8j+1=2N・k+5+8j としても a(4)=3・2N-2・k+4+6j.