本州の人々にはあまり知られていませんが、「寒中みそぎ」という1831年から続く神事が、津軽海峡に面した北海道の木古内町にあります。

「行修者」と呼ばれる選ばれた4人の若者が3日間に渡り、冷水鍛錬にはじまり、最終日は津軽海峡の海で身体を清め、向こう1年の豊作豊漁を祈願します。

しばらく前にNHKのBSで、この「寒中みそぎ」を取り上げたドキュメンタリー番組がありましたが、パンツ1枚もしくはふんどし一丁で朝昼晩冷水修業を行なうその姿は、見ているだけでも鳥肌が立つようでした。

そんな北海道の町の神事をテーマにし、地元で栽培した米を使用して、委託醸造した酒が「みそぎの舞」です。

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世の中ではまったく名の知られないこのお酒の、私は大ファンです。

それはこのお酒と出会った木古内町「清本鮨」の店主ご夫妻の人柄によるところも大きいかも知れません。

もちろん刺身、寿司は美味いし東京では考えられないくらいに安い。

ここの寿司と「みそぎの舞」を求めて、すでに4回木古内町を訪れました。

そしてその輪は広がり、先月は3回目の時に連れて行った飲み仲間の友人から携帯に電話があり、「今、清本鮨で飲んでるぞ!」とロレツも引っ掛かり気味に突然連絡がありました。

「みそぎの舞」は木古内町産の「ほのか224」という米を使って仕込んでいますが、町内には酒蔵はないので、姉妹都市である鶴岡市の「栄光富士」醸造元・富士酒造に造りを依頼しているものです。

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裏ラベルをご覧いただくと、販売店が明記されていますが、町内の10店のみで、ここ以外で入手する手段はありません。

以前に富士酒造の加藤社長にもお聞きしましたが、鶴岡の富士酒造に行っても買えません。

写真の酒は、昨年秋に木古内に行った際、購入して宅急便で送ったものです。

精米歩合57%の純米酒で、日本酒度は+6、酸度は1.4です。

飲む角度によってアルコールっぽさを感じる時もあるのですが、はまった角度の時の美味さは格別で、「やはりこの酒を好きだ」と思います。

北海道で作る米ですから、年によって出来の良し悪しがあるのはやむを得ません。

したがって、「みそぎの舞」も毎年同じ味わいが保障されているわけではありませんが、今後も北海道を陸路で行く時は、必ず木古内町に寄ることでしょう。