第25回:お勧めパワースポット・聖地のご紹介:福岡の寺社:宗像大社他 | 上祐史浩

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お勧めパワースポット・聖地のご紹介:第25回

福岡の寺社:宗像大社他

 

 お勧めのパワースポット・聖地の第25回は「福岡の寺社」です。世界遺産の宗像大社をはじめ、弘法大師ゆかりの鎮国寺、織畑神社などをご紹介します。

 まず、①文献等からこれらの福岡の寺社・聖地をご紹介し、その後に、②私たちが実際に、これらの福岡の寺社を参拝した時のレポートをご紹介します。

 

 そして最後に、③福岡の寺社を含めたひかりの輪のパワースポット・聖地巡りの思想や、聖地巡りの際に行うと心身の健康に良いヨーガ歩行瞑想に関する記事をリンクして、ご紹介します。

 

 

●文献からの福岡の寺社ご紹介
 
●宗像大社(むなかたたいしゃ)について(同社HPより)

◎ご祭神

 宗像大社には天照大神の三柱の御子神を祀っています。三女神の名前は 田心姫神(たごりひめのかみ:大日如来)、湍津姫神(たぎつひめのかみ:釈迦如来)、 市杵島姫神(いちきしまひめのかみ:薬師如来)と申し上げ、田心姫神は 沖津宮(おきつぐう)、湍津姫神は 中津宮(なかつぐう)、市杵島姫神は 辺津宮 (へつぐう)におまつりされており、この三宮を総称して「宗像大社」と言います。

◎由緒とご祭神

 沖ノ島の「沖津宮(おきつぐう)」、筑前大島の「中津宮(なかつぐう)」、宗像市田島の「辺津宮(へつぐう)」の三社を総称して宗像大社と呼ばれています。

 沖ノ島は本土から約60キロのところにある。

 三社にはそれぞれ次の女神を祀り、宗像三女神(宗像三神)と総称されています。

 ・沖津宮(おきつぐう):田心姫神(たごりひめのかみ)

 ・中津宮(なかつぐう):湍津姫神(たぎつひめのかみ)

 ・辺津宮(へつぐう):市杵島姫神(いちきしまひめのかみ)

 宗像の地は、中国大陸や朝鮮半島に最も近く、外国との貿易や進んだ文化を受け入れる窓口として、重要な位置にありました。 日本最古の歴史書といわれる「日本書紀」には、「歴代天皇のまつりごとを助け、丁重な祭祀を受けられよ」との 神勅(しんちょく)(天照大神の言葉)により、三女神がこの宗像の地に降りられ、祀られるようになったことが記されています。

◎三女神は宗像大社の高宮祭場に降臨されたという。沖ノ島と並び最も神聖な場所とされている。

 古代祭祀の姿を今に伝える、全国でもまれな祭場

◎沖ノ島について

 沖津宮が祀られている沖ノ島は、九州と朝鮮半島とを結ぶ玄界灘のほぼ中央にあります。また、女性はこの島には渡れず、今でも古代からの風習をそのまま守り続けている神の島でもあります。この島からは、鏡、勾玉、金製の指輪など、約十万点の貴重な宝物が見つかり、そのうち八万点が国宝に指定されています。これらの宝物は国家の繁栄と海上交通の安全を祈るために、神様にお供えされたものです。その内容や遺跡の規模の大きさなどからも、沖ノ島は「海の正倉院」ともいわれています。この神宝は、辺津宮にある神宝館(しんぽうかん)に所蔵、展示されています。

 近年、沖ノ島を世界遺産にする運動が起こり、2009年に沖津宮・中津宮・辺津宮及び沖津宮遥拝所と沖ノ島全体を含めて宗像・沖ノ島と関連遺産群の構成遺産として世界遺産暫定リストに追加掲載されています。

◎宗像の名前の由来

 名前の由来がたくさんある中で、大きな説は

    身体の胸や肩に入墨をしていた海人族だったことからきている説

    この宗像地区の辺りが沼や干潟だったことから、空潟、沼無潟(むなかた)と呼んだ説


●鎮国寺について(同寺HPより)

 弘法大師(空海)は、第16次遣唐使船で唐に渡航中に大暴風雨に遭遇した際、海の守護神宗像大神をはじめ諸仏菩薩に祈誓を込めたところ、波間に不動明王が現れ、右手に持った般若の利剣で波を左右に振り払い、暴風雨を静め、無事唐土に着くことが出来ました。

 首都長安(西安)において、青龍寺の恵果阿闍梨から真言の秘法を授かり、大同元年(806)に帰国した弘法大師は、まず宗像大社に礼参しました。

 その時、屏風山に瑞雲(紫色や五色の珍しい雲)がたなびくのを観て、奥の院岩窟において修法を始めたところ、「この地こそは鎮護国家の根本道場たるべき霊地」とのお告げを聞き、一宇を建立し、屏風山鎮国寺と号しました。

 「真言秘密の大法を伝え得たるは、危難をお救い下さった不動明王のお蔭に他ならず」と謹刻し祀られたのが、現在護摩堂に安置されている不動明王立像です。

 また、宗像三柱の御本地仏として、大日如来、釈迦如来、薬師如来の三尊を刻み、本尊と定められました。この本堂に安置されている五仏の残り二つは、阿弥陀如来と如意輪観音菩薩です。

 宗像地区に許斐(このみ)山がある。この神社の神で許斐権現が阿弥陀如来の姿をかえて現れたところから、阿弥陀如来を祭っている。

 宗像地区に鐘崎の鐘ノ岬にある織幡神社には如意輪観音様が姿を変えてあらわれた。
 
 このようにこれらの五仏は宗像地区を守られている神様なので、鎮国寺ではお祭りしている。
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●福岡の寺社の参拝レポート:2011年4月4日

 

 2011年4月4日は、ひかりの輪として、福岡では初めての聖地巡礼です!! 玄界灘に面した福岡地方は、遙か昔、中国大陸や朝鮮半島からの文化を取り入れるために国の玄関口とし て要所であった場所ですので、貴重な遺跡や重要な神社仏閣なども多く、それほど足を延ばさなくても見どころがたくさんあることがわかり、今回の巡礼が可能 となったのです。
 


水野愛子のつれづれ草 
 

 まず、福岡連絡所からほど遠くないところに宗像(むなかた)市があり、宗像大神を祀る神社の総本宮である宗像大社があります。 宗像三女神(さんにょしん)の一柱、市杵島姫神(いちきしまひめのかみ)が弁財天と習合しているため、弁財天の総本宮ともいえる神社です。
 

水野愛子のつれづれ草 



水野愛子のつれづれ草 



 予報に反して快晴の天気に恵まれ、大社への道のりを運転していると、美しい川と田畑、開けたのどかな風景、桜や菜の花が目に飛び込んできまし た。
 
 そのなんと美しいことか! 奈良・明日香地方に似たのどかさと大陸的おおらかさを感じ、すっかりこの地が好きになってしまいました。運転してい たので、写真を撮れなかったのが残念でした。


 なお、巡礼地の解説は、同じ「むなかた」の名をいただく宗形さんです! この神社にはとても興味をもっていたそうです。

 
水野愛子のつれづれ草 


 宗像大社は天照大神から生まれた三女神をお祀りしているからでしょうか、今まで回った神社とは違った雰囲気を感じました。なんとも柔らかい、優 しい波動と、天女が天上から人間界をドームに包んで守っているような雰囲気でイメージは白。

 本殿参拝の後には、境内で最も神聖な場所とされている高宮斎場に向かいました。小道を歩きはじめると、「鎮守の杜」という言葉が浮かんできたの ですが、看板に「鎮守の杜の道」と書いてありました。何とも清々しい場所です。
 

水野愛子のつれづれ草 



水野愛子のつれづれ草 
             ※小道から見えた玄界灘 


 この杜全体も、えもいえぬ静けさと包み込まれるような安らぎ、優しさが感じられ、ずっと居続けたい居心地の良さを感じました。祈りと瞑想の空間 のようにも思いました。

 宗像大神が降臨される場所です。

 

水野愛子のつれづれ草 



 宗像大神と水の神といわれる弁財天さまに、このたびの東日本震災での被災地が早く復興されるよう、また、水の神のご加護をお祈りいたしました。なお、mixi をご覧になれる方は、 http://photo.mixi.jp/view_album.pl?album_id=500000016751017&owner_id=10465321 でアルバムがご覧いただけます。 

 

 

 こうして宗像大社を後にして、次は鎮国寺に参りました。唐から帰った弘法大師空海が護国鎮護の啓示を受けて建立したお寺です。

 http://www.joyus.jp/hikarinowa/pilgrimage/20114/003544.html

 
水野愛子のつれづれ草 

水野愛子のつれづれ草 

 

 この時代に、この地に密教がおろされたのです。 本堂には法輪のモチーフがありました。
 
水野愛子のつれづれ草 

 本堂の奥には空海が瞑想された奥の院があります。途中にはいくつもの石仏が配置され、梵字が彫られた石もありました。
 
水野愛子のつれづれ草 

水野愛子のつれづれ草 

 

 霊場と位置づけられただけあって、祈りと深い瞑想に適した独特の雰囲気があります。
 
水野愛子のつれづれ草 

  ※右の岩窟が空海が瞑想したところ

水野愛子のつれづれ草 

 空海はこの岩窟の中で瞑想し示唆を受けたといわれます。 水も電気も何でもすぐ手に入る現代ですが、狂ったはかりを正すためにも、時々はこのような孤独な環境を模擬的にでも作り出す必要があるのではな いかと思いました。

 


 続いて、織幡神社に参りました。

 http://www.joyus.jp/hikarinowa/pilgrimage/20114/003744.html


 
水野愛子のつれづれ草 

水野愛子のつれづれ草 


 今回の巡礼では、天気予報に反して、雲一つないほどの快晴に恵まれたことはたいへん有り難いことでした。織幡神社は玄界灘を見下ろす小山の上に ありますが、ここについた時、真っ青な空と海の青さに皆さん歓声をあげていらっしゃいました。

 

 自然の力に畏敬の念を持ち、海・山、そして岬にも神霊を感じて航海安全を「ちはやぶる神の岬」として祈ったという記述がありました。

 

 鳥居をくぐって本殿までの階段を上っていると眼下に広がる港や青い海が見えて来ました。防潮林もありましたが、東日本大震災での大変な被災地の 光景がちらちらと頭に浮かんできました。

 
水野愛子のつれづれ草 

水野愛子のつれづれ草 

 


 自然の織りなす様々な現象には人の手が加えられないものですが、時に猛威となる様をみて、人は天空や自然そのものに偉大なる力を感じて畏怖と祈 りをささげたのでしょうね。

 今回は水の神・弁財天とも習合する宗像女神をお祀りする宗像五社の参拝だけに、水の災厄からのご加護、大震災で亡くなられた方々のご冥福と被災 された方々の一日も早い安らぎをお祈りしながらの巡礼でもありました。 このあまりにも美しい海を見ながら、皆さん、思い思いに散策や瞑想をしていました。

 そして、いよいよフェリーに乗って神湊(こうのみなと)から10㎞離れた大島へと渡ります。

 
水野愛子のつれづれ草 
 

 

 雲一つない晴天と書きましたが、強風に雲は吹き飛ばされてしまったようです。海面は大きくうねり、船は激しい上下動を繰り返していました。 私は甲板にいたのですが、横風で傾くと放り出されてしまいそうで怖かったですね。

 大島遠景は撮っておかねばならないので、何度かシャッターを押しましたが、何度撮っても景色が傾いている。カメラを30度くらい傾けて、やっと まともな写真が撮れました。

 
水野愛子のつれづれ草 


  大島に近づくと、宗像大社の中津宮が見えてきました。

 

 
水野愛子のつれづれ草 

水野愛子のつれづれ草 

 この島をあらゆるものから守っているように見えます。このフェリーで島と九州本土を行き来している方々も、この鳥居を見てほっとするのではない でしょうか。

 女神さまの懐に入っていくような安堵感と来るものすべてを受け入れてくれるような優しさを感じました。この感覚は今日の巡礼を貫いていたよ うに思います。 今まで色々な寺社に赴きましたが、宗像大社には独特の印象を持ちました。

 優しさ・受容・静けさ・母性・軽さ・明るさ・柔らかさ。男性的な強さを持つ諏訪大社とは対照的に感じました。

 

 さて、いよいよ中津宮に参拝です。大島の玄関口でみんなを迎えてくださっているような宗像大社の中津宮。鳥居をくぐって後ろを振り返ると青い海。鳥居から拝殿に続く長い階段までの吹き抜けがエネルギーの通り道を作り、よどまない清々しさを醸し出しています。

 
水野愛子のつれづれ草 


水野愛子のつれづれ草 


 こういう作りは寺社に多いですが、神々しいものに向かっていくことを上へ登る階段で表しているのでしょうか。この所作が心理的にも敬虔な意識を作り出すのでしょうね。

 
水野愛子のつれづれ草 
※拝殿

水野愛子のつれづれ草 
※ご神木の大銀杏

 拝殿で参拝させていただき、脇にある天の真名井(あめのまない)という霊泉に降りていきます。


水野愛子のつれづれ草 
※天の真名井

水野愛子のつれづれ草 
※天の川

 天の川あたりの微細な静けさと優しさは例えようがなく、精気にあふれていてここに浸っていると心身が元からリフレッシュされるように感じました。そして、何かの存在を感じる独特の雰囲気なのです。明るく軽い霊気。

 そうそう、精霊がいるような、天女さまが舞い飛んでいるように感じられました。すると視界に白いものが見えるように感じられ、シャッターを押してみると、羽衣のような白い帯が写ったり、水の流れ出るところにも白っぽいものが写っていました。


水野愛子のつれづれ草 
※白い帯が写った

 個人的には瞑想してみたい空間でした。とにかくここの雰囲気は特別でした。ものすごく好きな空間でした。それから、このお水のまろやかさといったら! 他に類をみないものでした。

 続いては、いよいよ神の島・沖ノ島を遙拝する沖津宮遙拝所へ向かいました。沖ノ島は女人禁制で、通常、一人の神官しか入れない神域ですので、ここから遙拝するのです。

 
水野愛子のつれづれ草 


水野愛子のつれづれ草 


水野愛子のつれづれ草 
※ここから遙拝します


水野愛子のつれづれ草 


 小高い丘からめを凝らすと・・・。 「見えた! 沖ノ島」 みんなで確認し丘を降りたところで、宗形さんから再度、招集が。 なんと、それは沖をゆくタンカーだったのです。

 もう一度、目を凝らすと、うっすらと浮かび上がる沖ノ島がありました。 良かった良かった。 やれやれ・・・。


水野愛子のつれづれ草 
※クリックすると拡大します

 それから、大島最高峰の御嶽山(みたけさん)展望台から沖ノ島を拝しました。この海と空と島々が織りなす360度のパノラマは絶景でした。思わず顔もほころびます。

 
水野愛子のつれづれ草 


水野愛子のつれづれ草 

 ここからも沖ノ島が良く見えました。御嶽山の頂上には中津宮の奥宮である御嶽宮があり、島の中でも最も神聖な場所の一つと言われています。


水野愛子のつれづれ草 


水野愛子のつれづれ草 

 この美しい海も時には荒々しく、時には災害ももたらします。東北大震災の被災者の方々のご冥福と、水の神・宗像大神へご加護を祈願するとともに、この震災から私たちが学べる智慧を与えていただけるようお祈りしました。
 
 念願の福岡聖地巡礼は、終始何かの存在を感じさせるものでした。宗像地方と大島全体を覆う優しい波動は水の神・宗像女神慈愛の心なのでしょうか。太古から厚く神々を祀り、地理的・歴史的にも国の要所だった土地柄から、この地に培われてきた信仰の重みを感じました。

 この豊かな自然と信仰の伝統が守られますようにお祈りいたします。そして、またこのような機会が得られますように。参加された方々、ご協力くださった方々に感謝いたします。


水野愛子のつれづれ草 

 

●参考情報 ※ご参考になれば

 

ひかりの輪のHPのパワースポット・聖地巡りコーナー

 ひかりの輪のパワースポット・聖地巡りに関する様々な情報が掲載されています。その思想、過去の訪問地、上祐代表の聖地巡りに関する講義などです。

 

 

 

ひかりの輪の聖地巡りの意味合い

 

 


ひかりの輪の聖地巡りの予定

 

 


聖地巡りに関する上祐代表の講義動画

 

 

自然の中で行うと心身の健康によいヨーガ歩行瞑想の解説

 

 

 

●お勧めの聖地のご紹介

 

■お勧めの聖地のご紹介

 これまでひかりの輪で訪れてきた多数の聖地の中から、特にお勧めするところを厳選して、ご紹介しています(ひかりの輪公式サイトへ)。

 

■聖地巡りレポート

 ひかりの輪で巡ってきた数多くの聖地を、美しい写真をつけてレポートした記事です(ひかりの輪副代表・水野愛子のブログへ)。