宇宙意識と宇宙時代 | 上祐史浩

上祐史浩

オフィシャルブログ ―― 21世紀の思想の創造

1 一人に一つの宇宙

 政治・事業・宗教と、多くの支持者を求める。

 しかし、一人の人間は宇宙を内包し、その精神的な目覚めは、宇宙大の価値を持つ場合も。

 一方、多くの支持を得ても、それは欲望を満たしてやることとの引き換えで、一時的なものも多い。

 名誉や権力の本質が浅い場合も少なくない。ましてや妬むには値しない。

 真に価値があるものは何か


2.宇宙意識の目覚め

  自分の色々なものを捨て去って真っ裸になると、広大な宇宙とつながる神聖な感覚が芽生える。自分の小さな部屋からも、宇宙を覗くことができる。

  人は宇宙の一部であり、宇宙と一体。

  それが、仏と呼ばれるものかもしれないが、結局、名前はどうでもいい。そもそも、それに名前はないから。それは、そのままに感じるべきものだから。

  しかし、自分や自分のいろいろなものにとらわれると、その感覚は消えてしまう。そのとらわれているものなど無限の宇宙から見れば、けし粒程に小さく、泡のように一瞬のものなのに。


3.宇宙時代とは

 アニメやSF映画が言うように、この世紀の終わりには、宇宙時代が来るかもしれない。多くの人が地球を宇宙から見たり、宇宙に住む人も?

 しかし、もう一つ、より重要な宇宙時代の意味がある。それは、人の心が無限の宇宙を感じ、その至福を感じるようになることだと思う。

 地球上の人間同士の、富や権力の奪い合いは際限がなく、今も事件・紛争は続き、人類に自滅させかねない。

 しかし、宇宙意識は、その欲望・渇きを十分に静めてくれる。いかなる富や権力も、宇宙のほんの一部に過ぎないし、宇宙意識の中で、あたかも幻ののよう。

 軍事力と紛争の拡大が続く中で、次の世紀まで人類が生き残り、平和に発展するには、この二つ目の意味の宇宙時代が不可欠だと思う。