S2000を200台以上販売した営業による,今後のS2000についてのお話 | ジョイライド・ブログ

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こんにちは、いつもありがとうございます。
ジョイライドの用貝です。


今日は少々長めのお話しをさせていただきますね。
内容としてはタイトルにある今後のS2000についてです。

 

 

正直今さら?という感じもあるかとは思いますが、メカニックの方やチューニングショップさんによる「S2000」という車の魅力やメカニズム、チューニング考察などは多く見かけますが、皆さまのS2000ライフのスタートラインである「中古車としてのS2000」に関してはあまり語られていないのかな、と思い今回のブログを書かせていただく事にしました。
主に購入にあたり、どこを見ればいいのか?どんな風に選べばいいのか?などですね。


メカニズムの知識やチューニングの知識は専門のメカニックさんなどには及びませんが、S2000を200台以上販売した経験があり、個人的にもS2000オーナーになって7年目と、これだけ仕事もプライベートもS2000尽くしの人間もそういないかなと自負しております。

 

 

 

1.まずは前期か後期を予算を見ながら選びましょう!


S2000を探しはじめて最初に気になるのが値段の差かと思います。
今の相場で底値となるのが100万円をちょうど切るくらいの車両から、上は400万後半というかなりの値段差があります。
程度の差や距離数の差などで値段の差はもちろんありますが、大きく変わるのが前期後期の差となります。
イメージ的には100万円は値段の開きがありますね。
その中でご予算の都合やお好みでお探し始めるのがいいと思います!

前期型AP1

 

後期型AP2

 


2.多少は妥協が必要です!


S2000も生誕から20年となり以前よりコンディションの差が多く感じるようになってきました。
それに加え玉数が年々少なくなりますので、より理想の車に出会うのは難しくなってきているように思います。
特にボディカラーに拘るとなかなか理想のS2000に出会うのは難しいかなと思います。
イエローとかパールホワイトなんかの色は顕著に感じますね。

 

もちろん、どうしても譲れない部分があるということも分かります。
すべて妥協してしまってはせっかくオーナーになれても愛着が沸いてこないとも思います。
なので優先順位を決めていただき、ここは譲れない、ここは妥協してもいいかな?
など自分のなかで折り合いがつきやすいようにしておくとS2000もかなり探しやすくなってくると思いますよ!

 

 

 

3.距離数に関して

 

S2000も距離数の進んだ車が増えてきてしまいましたね、、
でもそれは年式から考えると仕方ないかな!とも思えてくると思います。
というのも20年落ちの車だと、年間走行5000kmだけの走行距離でも現在は走行距離10万kmに到達してしまいます。
そうなるとむしろ少ないくらいかな?とも感じますね!笑

 

まあそれは大袈裟にしても10万kmくらいは仕方ないと思って探しはじめてもらうのもいいかと思います。

車に合わせた探し方というやつですね。
でもこれは非常に大切なポイントで、特に絶版車を探すならとても大事なことなんですよ!

 

イメージしやすい車を挙げるならお豆腐屋さんで有名なAE86などがイメージしやすいかもしれませんね。
私も一時期オーナーとして86を購入し乗っていたことがあるのですが、86を探すポイントはホントに面白い!
これはAE86くらいの年式の車を探したことがある人なら分かると思いますが、もう距離数なんて2の次3の次!(笑)
故障は当たり前!壊れたら直す!とにかく大事なのはボディが腐っていないこと!(笑)
これくらいの考えがないと買えない車でしたからね~。
まさに車に合わせた探し方でした。


そしてS2000に話を戻して、重要なポイントとして10万kmが仕方ないとしても実際その距離数どうなの?という疑問はありますよね。
まあ正直に言えば、当然少なければ少ないだけいいですよ!笑
となりますが最初に触れた通り予算との兼ね合いもあり、このくらいの距離数の車を視野に入れる方も多いと思います。
かくいう私もその一人、当時S2000を購入したときは限られた予算で探していたので距離数などは妥協した記憶があります。

 

そんな方にお伝えしたいのはS2000、丈夫ですよ!とお伝えしたいですね。
もちろん年式距離数相応の経年劣化、経年劣化などによる故障はありますが、同年式の他のスポーツカーと比べても全体的にコンディションはいいです。
基本的にオイル交換さえしっかりやっていただければ、元気に走ってくれます。

この辺りは車を見てくれれば分かりますが、まずエンジンからのオイル漏れが極めて少ないです。

 

 

写真は初期型の10万km超えくらいのS2000です。
写真のとおり、オイルパン周りにはオイル漏れはおろか滲みもありません。

これはこのS2000が特別いい訳ではなくS2000全体としてオイル漏れが少ない車です。

 

これはなかなか脅威的なことなんですよ。普通の車だと20年落ちともなればオイルでびしゃびしゃですからね。
この当時のホンダはほんとにいい車を作ってましたね。


とまあ色々細かな話まではじめると書ききれなくなってしまうので割愛しますが、S2000はまだ普通に乗り回して楽しめる車ですよ!

 

 


4.探す際はここも見よう!

 

S2000の中古車を買う際の注意点、これももうかなり取り上げられている内容ですね。
なので私からは知っておいてほしいポイントだけどあまり触れらていない所をひとつ紹介しますね。

ぜひS2000をお探しの際は見てみて欲しいところとしてクラッチマスターがあります。

 

クラッチマスターとはこのエキマニ隣にある小さなタンクです。
ここにクラッチオイルが入っています。
なぜこれを見て欲しいかと言うと、このクラッチマスターは劣化が進んでくるとオイル漏れを起こします。
そしてこれはS2000でよく起こるトラブルなんです。

 

でもオイル漏れくらいなら、、と思っていると痛いめをみてしまうのがこのクラッチマスターなんです。
というのもクラッチオイルが漏れきるとクラッチが使えなくなります。
そしてクラッチが使えないという事は自走不可になるという事となります。
最悪の場合はレッカーとなり、レッカー代までかかってしまうかもしれません。

 

ただこのブログを読んで、この事を覚えていてくれていればきっとレッカー代はかからずに済みます!
なぜそう言えるかというと、クラッチマスターのオイル漏れがはじまるとクラッチオイル内にエアーが噛み、違和感を感じるようになります。
そして違和感を感じた際、この事を知っていてくれていれば直ぐに修理に出してくれると思います。
知らずになんか最近クラッチ変だな~、と乗り続けていると自走不可までいってしまう人もいますね。

 

トラブルが多い場所を事前に把握しておくことで、購入時の車両の状態把握はもちろん、今後の状態管理、余計な出費を抑えることにもつながります。

そんなクラッチマスターですがどこを見ればいいの?って事ですがここを見てください!


 

一枚目がクラッチペダルの付け根部分、2枚目がエンジンルーム内になります。

この丸のところからオイル漏れが発生するんですよね。
比較的、1枚目の部分からの方が多いですね。

 

あからさまなのは直ぐにわかると思いますが、初期症状の時はグリスとの見分けが難しい事もあるので多少見分けは難しいかもしれませんね。
正直ちょっと写真見てもピンとこないと思うので、見に来ていただいたときにでも聞いていただければ説明しますね!


今回は長めになりましたが話をまとめると古くはなってきたけどS2000、やはりとてもいい車ですよ!という事です。
乗れるうちにぜひ乗っておいてほしい車ですね。


ノーマルに拘るのも良し!
弄るのも良し!ですよ。

 

 

埼玉県のスポーツカー専門 ジョイライドでした。
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