朝7時。
眠れなかった。
「赤ちゃんに会いたい」
と思い、再度ナースコールをした。
看護師さんが来てくれた。
赤ちゃん用の台車に白い箱が乗せられていた。
蓋を開けると、
夫と選んだ服を着せてもらった赤ちゃんが眠っていた。
手をお腹の上に綺麗に置いてもらって・・・。
赤ちゃんを見た瞬間号泣した。
とってもかわいい。
顔もきれいで、
手足の指もすごくきれいで、
ちゃんと人の形をしている。
なんとなく顔が私に似ている気がする。
泣きながら赤ちゃんと写真を撮った。
あまりにもかわいくて、愛おしくて、
赤ちゃんの顔にキスをした。
赤ちゃんと一緒に夫とビデオ通話をした。
夫も泣いている。
赤ちゃんの体が腐ってしまわないかと不安で、
氷をたくさんもらって、
赤ちゃんの棺の周りに置いた。
看護師さんが来た。
看護師さん
「火葬はどうしますか。
特に指定がなければ
病院の業者に頼むことも出来ますよ。」
もう火葬のことを考えないといけないんだ・・・。
できれば、赤ちゃんの骨だけでも残したい・・・。
夫が、胎児専用の火葬ができる葬儀場を見つけてくれて、
そこにお願いすることにした。
夫が業者に電話してくれた。
今日病院で、火葬について打ち合わせをしてくれるらしい。
退院は夕方になった。
その間に、退院前の診察があった。
先生
「おなかの中は問題ないですね。
生まれてきた赤ちゃんも奇形もないし、明らかな異常はないです。
胎盤とへその緒は病理検査に出させてもらうね。
次は1か月後に来れる?」
私「大丈夫です。」
先生「母乳を止める薬を出すんだけど、いる?」
私「こんなに週数が短くても母乳はでますか?」
先生「この時期はホルモンが多くなってるから出るよ。」
母乳が出たら悲しくなってしまいそうで、
薬は処方してもらうことにした。
先生「一回飲むだけでいいからね。」
診察が終わり、すんなりと退院許可がでた。
看護師さんが、赤ちゃんの足形と手形をとらせてくれた。
この時、初めて赤ちゃんを抱っこさせてもらった。
小さい。
頭が座ってないから、
首も柔らかくて、
ちゃんと支えないといけない。
本当にかわいい。
小さな足形と手形が取れた。
かわいい。
赤ちゃんがいた証を残せたことが嬉しかった。
忘れ物がないか看護師さんに確認してもらい、
赤ちゃんと一緒に退室した。
すでに葬儀会社の方が待っておられた。
夫も来てくれている。
病院のホールで、葬儀の打ち合わせをした。
葬儀会社の方はとても優しくて、
ここに頼んで本当に良かったと思った。
説明を聞くと、いくつか火葬場があるようだったが、
胎児用の火葬炉があるのは、1か所だけだった。
ただ、そこは、火葬炉には入れず、お見送りができないらしく、
収骨も自分達ではできないとのことだった。
他の火葬場には胎児用の火葬炉はないけど、
朝の早い時間だと、まだ温度が高くないから、胎児の骨は残るそう。
胎児用でなくても骨は残るのかな・・・
不安はあったけど、
収骨は自分でしたいと思って、
近くの葬儀場を手配してもらうことにした。
葬儀会社さん
「朝の10時でご予約させてもらいますね。
3日後の土曜日はどうでしょうか。
ご主人がお休みの日がいいかと思って。」
火葬は、明日か明後日にするものと思っていたから、
そんなに先なのかとびっくりした。
赤ちゃんは腐らないだろうか。
夫「もう少し前の日はないですか。」
火葬場の予約が詰まっているらしく、3日後の朝10時からになった。
赤ちゃんを家につれて帰りたい。
夫「赤ちゃんは家に連れて帰りたいのですが・・・」
葬儀会社さん
「大丈夫ですよ。
冷蔵庫で冷やしてあげて、
出したり入れたりしてあげてください。」
赤ちゃんを家に連れて帰れることになった。
よかった。
火葬についての打ち合わせも終わり、このまま退院となった。
師長さんがお見送りをしてくれた。
やさしく微笑んでくださった。
ありがとうございました。
車の中で、夫と少しだけ話をした。
夫「本当にお疲れ様。」
私「〇〇(夫)もありがとう。」