ボン!!!!
20時42分
突然、おなかを蹴られたような、
風船が破裂したような衝撃がお腹に走った。
その瞬間に何か膣から大量に流れてくる。
ナースコールを押した。
看護師さん
「破水かもしれないから、すぐ診察室にきて。」
ナプキンについた薄黄色いものを見て、破水だね。と言われた。
リトマス紙が一瞬で赤から青に色が変わった。
たまたま先生も病院にいた。
先生「破水してるね。今回は妊娠は難しいね。」
全然頭がついていかない。
でも、ちゃんと何を言われているかは分かっていて、診察室で号泣した。
部屋に戻って夫に電話。
号泣する私を見て何事かとびっくりする夫。
でも泣いたら余計に羊水が出てくるから、
泣いてはだめだと思って、すぐにベッドに横になって、
これ以上羊水が出ないようにと願った。
看護師さんがきた。
看護師さん
「これからどんどんお腹が痛くなってきます。
ウンチが出るような感覚になります。
もしこの部屋で生まれそうになったら、ここでとりあげますね。」
たんたんと説明される。
でもまだ生まれるとは限らない。
妊娠できるかもしれない。
と自分に思い込ませた。
なのにお腹がどんどん痛くなってくる。
陣痛が来ていることを身に染みて感じさせられる。
どんどんお腹が痛くなってきて、
自分でももう生まれるんだとわかってしまう。
夫「赤ちゃんの心臓の音聞いてもいい?」
入院前にエンジェルサウンドを買っていたから、
赤ちゃんの心音をいつでも聞くことができた。
夫は一度も赤ちゃんの心拍を聞いたことがないんだよな・・・。
でも朝聞こえていたはずの赤ちゃんの心拍が聞こえない。
臍帯音が聞こえるけど、今までよりも小さい。
突然、臍帯音も聞こえなくなった。
赤ちゃんが死んだ・・・・
「あぁー--、心拍が聞こえないよー--。
赤ちゃんが死んじゃったぁー--!!!」
さらに泣き叫ぶ私。
夫「赤ちゃんの名前○○にしよう」
前に二人で考えていいなと思っていた名前だった。
私「うん。」
きっと生まれてくるときは、赤ちゃんは苦しくないよね。
どんどんお腹の痛みが増してくる。
ナースコールを押した。
看護師さん
「お腹痛いですか。モニターつけさせてもらいますね。」
子宮がまだ小さいからか、すぐに痛みの感覚は10分未満でやってきた。
23時
痛みが強すぎて再度ナースコールをした。
看護師さん
「お腹の痛みが出てきているので、分娩室に移動しましょう。」
痛すぎる・・・
助産師さんたちはいなくなり、分娩室に放置される。
夫がスマホからリモートでつながってくれて嬉しいけど、
痛くて会話ができない。
23時30分ごろ
ウンチが出そうな感覚だ。
ナースコールをする。
助産師さん「ふー、ふー。そうそう上手。」
助産師さんの声に合わせて呼吸すると少し楽になった。
でも助産師さんに力を抜いてと言われたけど、無理。
2,3回力んだら、どぅるんと赤ちゃんが生まれてきた。
赤ちゃんが毛布に包まれて、私のところに来てくれた。
かわいい。
小さい。
おててをちょんちょんとしてみる。
ちょこちょこ
???
動いた???
私「 〇〇(夫)!動いてる!!!」
赤ちゃんが動いてくれた。
死んじゃったと思っていたのに。
パパとママに動いてる姿を見せてくれた。
本当に親孝行な子。
ありがとうね。
夫が泣いている。
助産師さん
「身長、体重測定してきますね」
赤ちゃんが連れていかれてしまった。
私「赤ちゃん動いてたね。かわいかったね。」
泣きながら夫が「うん、うん。」と答えてくれる。
助産師さん
「赤ちゃんのお洋服と帽子を選んであげてください。」
小さな小さな羽織と帽子が入った袋を渡してくれた。
夫と一緒に水玉もようの白い服とそれに似合う白い帽子を選んだ。
とってもかわいい。
子宮収縮抑制剤を投与され、2時まで放置される。
痛い。後陣痛ってこんなに痛いのか・・・・。
だんだん気持ちが悪くなってきた。
そして夜食べたご飯をすべて嘔吐してしまった。
急いでナースコールし、着替えさせてもらい。
そのまま自分の部屋に戻った。
赤ちゃんが出てきてしまった・・・
痛い・・・
悲しくて、お腹も痛くて、眠れない。
ただ、とても疲れているのはわかる。
お腹が痛すぎて、5時に痛み止めをもらった。
眠れないまま朝が来た。