今年の夏は、ず~っと行ってみたかったところへ!
その②美瑛の「bi・ble(ビブレ)」
レストラン営業もしていますが、ゆったり宿泊してみたかった!
 

 

 

 

 

 

 

 


お料理は、素材を生かして。
丁度もシンプル。
でも、それらは手を抜いているわけではなく、逆に、熟練や審美眼が必要。
それらを「さりげなく」配している宿。
そして、窓からの景色がよくて、散策路があればベスト。
ビブレはそんな、我が家好みの宿だと、ずっと前から、行きたいなあと思っていました。



美瑛も訪れるのは初めて。
気温は28度ちかくあるものの湿度が低いので、東京と比べたら全然過ごしやすい。
屋外にも長時間いられます。

美瑛駅からタクシーに乗って。
下の写真は、ケンとメリーの木(日産スカイランのCMで使われたそう)。

 




ビブレの敷地内には、小麦畑。
7月下旬に刈り取った跡だそう。
bi・ble の「ble」は「小麦」。美瑛の「美 bi」を付けて、bible。

 

 

 

 

 

 

 

 

お料理も自家製パンが主体。そのパンの原料の一部に、宿の前の小麦も使用しているそう。

 

 

食事処からも、小麦畑が見える。

夕日が差して、赤く染まった。

 

 

 

 

 


さて、そのパン!
なんとも、美味しいこと。
夕食も朝食も、焼きたてのパンが何種類も供されます。
写真はとある日の朝食。


















バゲットとクロワッサンが最高に美味しかったなああ。
外はサクッ・パリッ、中はもっちっとしっとり
小麦の香りも豊かに。


そして、乳製品がうまい。
混ぜ物なしの美味しさ。



ラクレットチーズを薄く焼いたパンに載せて。(夕食より)

 

朝食のホットミルク。暖め方もちょうどよい。
ミルクの濃い香りと甘味。

 



でもって、北海道は本当にじゃがいもがうまい!!!
以前に知床でいただいたジャガイモが美味しくて取り寄せたこともあったけれど。
ビブレのじゃがいもは、イモの旨さが出る低温で火を入れて、最後に外をパリッと焼き上げてある。

イモのほっこりとした美味しさ・甘みが堪能できる。(夕食より)




すごいなあ。
好きでよく見るテレビ番組「プレバト」の短歌コーナーでの指導の夏井先生が、よく「季語を信じなさい」と繰り返し説いているけれど。
それと同じ。
「素材」=季節、天地を信じきった、素材を十二分に引き出すための、そして、余計なことを一切排したお料理。

それはとても勇気のいることだと思うし、この美瑛や北海道のお野菜たちに誇りを持ちつつ吟味してこそできることだと思う。


ベーコンやハム、ケチャップも自家製。
そして、お野菜の味がしっかりと濃い。ただ甘いだけじゃないのも、とてもよかったです。


ちなみに、そういう宿で働く人は、確実に誇りを持っている。
だから、接客で何をするというわけではないけれど、心地よい。
北海道で言えば、洞爺湖ウィンザーホテル、知床北こぶしがそうでした。

ビブレでも若い方々が頑張っていた。
地元出身の若者や、お料理人を目指して専門学校を辞めてやってきた若者。
緊張の見える接客だけど、目指しているものがあって、それに向かって行動しているすがすがしさがある。

 

そして、改めて、ロケーション、お料理、接客、調度、そのすべてに、毎年訪れる清里の「ヒュッテ・エミール」のすごさを感じたりもしました。

 

 

 

 

 

さて。
そして、早朝の散歩は宿泊者だけしかできない特権。
前日、美瑛のパッチワークの丘には、大型観光バスやレンタカーでたくさんの人が訪れていました。外国人(アジア系)が多めなので、写真撮影の時間が長いし、声が大きい。

 

 

邪魔されずにゆっくり散策です。上は、「親子の木」。宿の裏から1分も歩かないでこの景色。

 

 

 

美瑛は、はたらくクルマが似合う。
小麦、じゃがいも、てんさい。まさしく「パッチワーク」。
野辺の花たちも、短い夏にいっせいに咲いて、力強い。








 

 

 

じゃがいもの花が、この株だけ咲いていました。

 







7月末に収穫が終わった小麦は、春蒔き小麦。
秋蒔き小麦は、なんと、雪の下で越冬するそう。
雪が溶けると、茶色の地面ではなく、小麦の若芽の緑色が大地を覆っているのだそう。






違う季節にも来てみたい。
じゃがいも、クロワッサン、バゲット、また食べたいです。



ありがとうございました。

 

 

旅行記その①美唄はコチラ↓