調整局面入りかと思われた市場でしたが、あっと
いう間に流れは一転しました。下落要因だったイ
ラン情勢の不透明感が後退するとの見方で息を吹
き返しましたが、もう一つの下落要因だった利上
げ懸念は燻ったままです。
ホルムズ海峡封鎖が解かれ原油価格が下落すれば
インフレ懸念も杞憂に終わるということなのでし
ょうか。市場の注目が高かったスペースXのIPOも
成功に終わりそうなことも追い風になったようです。
25日移動平均を一時割り込んだ日経平均は急反発
し、週末は6万6020円で終わりました。メジャー
SQ値は6万6698円でした。当日の高値は6万7065円
でしたので、戻り売りを消化してこの水準を今週
上回って推移できるかどうかも注目です。
急反発したリード役はこれまでと変わらずAI、半導
体セクターでした。その中でもひと際勢いがったの
が半導体製造装置銘柄でした。東京エレクトロンと
スクリーンHGは10年来高値を更新しました。ディス
コやアドバンテストも大幅高でした。東京エレクト
ロンとアドバンテストの2銘柄で指数を1000円上昇
させたとの指摘もあります。
米国市場でも製造装置のアプライドマテリアルや
ラムリサーチが高値を更新しています。日本市場
にも同様の流れがあるようです。一方月初には大
賑わいだった電子部品セクターは一服気味です。
AI、半導体セクター内でも循環物色の流れになっ
ているようです。
日経平均が急反発する中でも建設、不動産、商社
などバリューセクターや任天堂などのゲーム関連
三菱重工などの防衛関連は蚊帳の外から抜け出せ
ていません。Saasの死から売り込まれていたNEC
や富士通、日立の大手電機や野村総研株は一旦反
発する場面がありましたが、再び低迷状態に戻っ
てしまいました。
AI、半導体セクター一本足相場に危うさは感じて
もなかなか物色範囲が広がらないのが現実です。
世界的なメモリー株の急騰などバブル懸念も浮上
していますが、まだまだこの流れは続きそうです。
次回の更新は16日を予定しています。