既に市場の関心は2026年相場になっているようです。2025年
相場は4月のトランプ関税で大きく調整した後は落ち着きを取
り戻し6月に4万円台を回復してから順調な上昇トレンドをた
どりました。10月に高市政権が誕生すると積極財政と成長路
線を好感する形で急騰し月間で7000円もの大幅高でした。
特にAI関連の3銘柄(SBG、アドバンテスト、東京エレクトロン)
が主導する形で一部の銘柄にマネーが集中した結果、AI関連の
動きが相場全体を左右しました。3銘柄以外でもフジクラなどの
電線銘柄や三井金属などの非鉄セクターで大幅に株価水準が引
き上がりました。
11月の調整場面はAI関連銘柄の失速でした。それでも日経平均が
高値から7%程度の調整にとどまったのはゼネコンや不動産、銀
行などの金融や商社株が支えたことが大きかったようです。過熱
感の強まったAI関連が12月は底打ちし反発したことが5万円回復の
原動力になりました。
2026年もAI関連がどうなるかで日経平均は変わりそうです。AI関
連は米国市場の影響を強く受けます。SOX指数やナスダック指数
への注目度は今年同様変化はないでしょう。建設や商社などは米
国市場では比較するような企業は見当たりません。もし2026年に
指数が大きく下落する場面があるようなら震源地はAIセクターから
になりそうです。
AIバブルが現実のものとなる状況は多くの投資家が強気一辺倒に
なった時だという指摘もあります。現在のようにバブル懸念が市
場で警戒されている間はバブルは弾けないという見方も市場では
言われています。