筋書き通りでの展開でしょうか。直前に強硬姿勢を
示していたにも関わらず直前で妥協するというTACO
で幕引きになるという今回もお決まりの結果でした。
重要なイベントでまず主要株式市場でまず最初に開
くのが日本市場でした。
ヘッドラインに反応して売買を繰り返す先物投資家
に取っては値幅が取れて売買の厚みもある日本市場
は好都合なのでしょう。長期投資家にとっては高い
ボラティリティは売買を控えることに繋がりますが
短期筋にとってはとにかく値幅が取れればいいので
数か月先或いは数年先の数字には興味がないのです。
8日の急騰で日経平均は2月27日の高値5万8850円
から3月31日の安値5万1063円の三分の二戻し(5万
6254円)を一時達成しました。これで水曜日は3月
4日に2473円の大幅安だった翌週の11日から6週連
続で上昇したことになります。8日の上昇はこのと
ころの週央に高いというアノマリー通りの展開に
なりました。
今週は5万4000円手前にある移動平均線の壁に跳ね
返される展開でした。節目を一気に超えたことで勢
いが増したのが大幅高の一因でしょうか。また今週
10日にSQがあることからオプションに絡んだ思惑も
上昇に弾みをつけたのでしょうか。直前でトランン
プ大統領がインフラ施設への攻撃期限を延長すると
いう予想はありましたが、2週間の停戦合意までは市
場が織り込んでいなかったので上げ幅が大きくなった
のでしょう。
8日海運やエネルギーセクターを除いて全面高でし
たがやはり半導体やAIデータセンターに関連した銘
柄の動きが際立っていました。キオクシアや古河電
工は売買を伴って10年来高値を更新しました。強い
相場の銘柄につけということのようです。電線セク
ターではフジクラに代わって2月以降は古河電工が
リード役に躍り出ました。果たして株価はどこまで
上昇するのでしょうか。
一方IT銘柄の上昇は限定的でした。NEC、富士通
日立、それに野村総研は2月以降の下落幅を考える
と日経平均が5万6000円台まで上昇したのに戻りの
鈍さが目立ちます。日立は2021年に1兆円で米IT
企業のグローバルロジックを買収しました。米国
市場で吹き荒れるSaasの死が懸念材料として浮上
しているのが不振の原因でしょうか。
製造業の代表格である日立ですが、IT基盤である
「ルマーダ」を製造現場に導入することで成長を
加速するという目標を立てています。グローバル
ロジック買収はその布石です。AIが日立の成長路
線を阻むのでしょうか。