19日の日経平均は2月12日ザラ場高値5万8015円更新に
あと365円まで迫る場面もありましたが、大引けにかけ
て伸び悩みました。終値は5万7463円で10日の5万7650円
に迫る高値でした。
1月相場も大発会から勢いよく飛び出し14日に5万4341円
の高値を付けた以降月末にかけて上値の重い展開でした。
2月相場も同様のコースをたどるのでしょうか。1月相場
では解散総選挙が伝わると選挙は株高というアノマリーも
あり急騰しました。
2月相場でも事前予想を大きく超える自民党の大勝を受け
高市トレードが再び繰り広げられました。10月の高市政
権誕生で日経平均は19日までで1万2000円を超える上昇
でした。この間EPSの増加は3%くらいだともいわれてい
ます。株価上昇の要因はバリエーションの引き上がりです。
それまで日経平均のPERは17倍が天井でした。足元のPER
は20倍台半ばです。高市政権に対する日本経済の成長期待
が背景にあったようですが、トランプ政権に対する不透明
感が世界の投資家が安定政権である日本にマネーを振り向
けたという追い風もあったようです。
またここにきてAIによる創造的破壊でソフトウエア業界が
大打撃を受けるという懸念から大きく下落する銘柄が出て
いますが、米国市場に比べて日本市場は製造業のウェート
が高いために影響を受けにくいという見方も追い風になり
ました。
もっとも個別銘柄ではNECや富士通、日立の大手から野村
総研やOBCの中堅まで軒並み売り込まれました。ここ数日
は売り圧力が幾分緩和しているようにも見えます。株価の
水準自体はかなり魅力的にも見えます。ただし震源地の米
国の動きも見ながら判断すべきかもしれません。
いずれにしても今後の相場がどうなるのかはAIセクターへの
期待が続くかどうかです。最近の調査では今年の重大リスク
はAI相場の崩壊です。特に日経平均に対する半導体銘柄の
ウェートは高い状態です。電線銘柄や非鉄銘柄人気もAI特
需で潤う素材分野の好調です。