画像は記事とは関係ないんですけど…
医者専派遣会社からの依頼で、某クリニックに出張した時のこと。
在来線と新幹線を乗り継ぎ、診療開始15分前にはクリニックに到着。
常に10分前には行動せよ、というのは母校の外科で教わった原則です。
置き白衣は汚れていることも多いので、ドアで区切られた診察室に入り、持参したマイ白衣をはおってスタンバイしていました。
診療開始時刻ちょうど、クリニックのドアベルが、カランカランと鳴り響きます。
患者さんが早速ご来院!
…と思いきや、様子がおかしい。
問診する様子もなく、看護師さんがどこかに電話しているみたい。
声を荒らげる看護師さん。
その言葉が、漏れ聞こえてきて…
「だからぁ、ジン先生と、○○先生の、どちらがイイんですかっ!?」
…ジン先生というのは、私。
○○先生は、私は知らない……存じ上げない。
…
……
………つまり、このクリニックが派遣医者をダブルブッキングしちゃったらしい。
とまで推測したところで、○○先生とおぼしき方の声が。
「もう中におられるんでしょ?なら、私は帰ります。きいてみたら、今日の交通費出るってことですし」
直後、鳴り響くドアベルの音。
そう、先に入っていた私に仕事を譲り、○○先生は帰っていかれたのでした…。
ほんとなら医者同士話し合うべきだったのかも?
でも、出て行くタイミングを失ってしまって…診察室で息をひそめているだけに。
その節は、○○先生挨拶もせずに申し訳ございませんでした。
そして、お仕事ありがとうございました。
ほんとびっくり。
世の中、こんなこともあるんですね。