先日、ブログでアンコウのオスメス一体化融合のことを書き、

(URLはコチラ↓)

http://ameblo.jp/joyblog/entry-10301020940.html


もともと別々の個体だったアンコウのオスとメスが

免疫の拒否反応もなく血管までも融合させるなんて、

これを人間に応用できれば移植医療が大きく進むのでは?


と思った次第。




ところがひとつ、気になる点もありまして。


以前、とある動物番組を見ていたときに(番組名失念…)


タスマニアデビル を特集していたんですね。


タスマニアデビルといえば、有袋類でオーストラリアにいて、

ギャウギャウと悲鳴のような声をあげながら死肉を食らう、

小さいのにちょっとコワモテな肉食獣ですが。



そのデビルが、顔面の腫瘍の流行で数を減らしているそうで。



おかしなことに、本来個体間で伝染しないはずのがんが、

デビル間ではうつって群れごと滅びていくという…


学者が調べてみたら、

デビルが交尾やえさの奪い合いなどで咬み付きあうと、

がんを持つ個体から他の個体へとがん細胞が

うつってゆくことが確認できたとか。


もちろん、人間ではありえない話ですよ。


動物学者によれば、デビルの群れはそっくりな遺伝子集団だったそうで。

これを純系と呼ぶのですが、学生当時分子生物学を再試になった

私の知識はあやしい。




学者の推理によると、


何かの原因でデビル個体が激減したのではないか。

そのときに、少ない個体間で近親交配が進んで、結果

集団の遺伝子構成が単一っぽくなってしまった、と。


だから、個体間でがんが感染するという奇怪な現象が起きたのだと。



その番組と似た内容は、


wikipedia タスマニアデビル


でググると読めます。

病気のデビルなど、かわいそうな画像があるので、ご注意



で、何が言いたいかというと、アンコウ(それも全てじゃなくて、

雌雄が融合合体するアンコウ)ってめったに見つからないし、

数も少ないわけじゃないですか。


すると、アンコウ同士免疫反応がなくつながるということは

そのアンコウも純系集団なんではないか…

それだと人間に応用はできないな…

と思うのでした。


いずれにせよ、門外漢としてはこの分野の研究を見守る

ばかりです。