「エラゴン」のあらすじ…農村でのびのびと育つエラゴンは、
金髪美青年。ある日山から拾ってきたきれいな石は、実は
ドラゴンのタマゴだった!
彼はドラゴンライダーとしての道を歩み始める。
スター・ウォーズのファンタジー版みたいなお話。
さて、新カテゴリ「映画感想・シネマンガ」です。
シネマ+まんが。
見た映画をイラストで紹介してく予定。
私は原作のファンで、ドラゴンのサフィラがもうすごく可愛い
のでそれがどのように映像化されるのかなあって楽しみに
していた。
タマゴからかえったばかりのちびサフィラ、もうすっごく
可愛い。きゅーきゅー言ってるし。
まるっきりCGだけれど、まあ可愛いからいいか。
エラゴン役エド・スペリーアスはイメージ的にアタリだと思う。
どことなくのんびりしていたり、若さがあふれる感じがいい。
師匠ブロム役は自然でとってもよかった。
ただ、気になる点も多い。ここからは、
ネタバレ含なのでご注意を。
ほんとにおいしいキモのところはバラさないように
するけれど、情報が少ないほど、きっと映画は
楽しいので。
・肉屋さんがあんな目に!
肉屋さんが嫌われ者って原作設定ではあるけれど、
ヒーローが見殺しちゃいかんでしょ。
・ローランのお別れシーン長すぎ
原作では第二部で重要な役割を果たす彼だが、
このシーンはちょっと間延びしてると思う。
・悪役・ガルバトリックスは顔見せだけ
存在感があまりないねー。第一部だからね。
悪の魔術師ダーザの方がすごく目だってた。
・馬のりすぎ
車のない世界のこと、移動手段はドラゴンか馬しか
ないわけだが、それにしても馬シーンが長すぎる。
時間経過を表しているとは思うけれど、プチ退屈。
・ドラゴン急に育ちすぎ!
原作の面白さはね、育成ゲームのようなところも
大きいと思う。ちっちゃいドラゴンがどんどん育って、
どうしよううちの人に隠しきれないよー、みたいな。
まるで、拾った野良犬がぐんぐん大きくなるのにも
似た、うれしさと困惑のブレンドが原作にはあった。
映画は時間の尺があるからしょうがないんだけど、
ぐんぐんみるみる一瞬で育っちゃうのですわ。
ちょっとしょんぼり。
・サフィラ、ブルーグレーじゃん!!
鳥類にはオオルリとかセキセイインコとか、
それこそ目にも鮮やかなブルーがあるんで、
もうちょっときれいなブルーにしてほしかったかも。
だって「ブライトスケール:輝ける鱗」なんでしょ?
もっとキレイでもいいのになあ。
リアルを追求したのかなあ。
・ドラゴンの声!名前!
知性をヒ表現するため、落ち着いた声なのね。
サフィラはまだ幼いのだから、アニメ声にしろとまでは
言わんけど、もうちょっと可愛い声でもいいと思った。
そして名前!
ブロムの過去とも密接に関連してくる、竜の名前。
それが、いきなり「私の名前はサフィラ」ですもん。
いきなり自己紹介。
えっ!!
ドラゴン、しゃべるの…?!
とか、名前何にしよう?
とか、おまえメスだったの?
みたいな原作のサプライズが、すべてどっかに
いっちまいました。
そこが、原作ファンにはやや残念なんであります。
でも、2作目が公開されたらたぶん見るんだろうな。
動物目当てに、動物映画を見るような心持で。
原作はこちら。
三分冊の簡易版も出ているけれど、ハードカバーのほうが
サフィラのうろこに箔が入っていて豪華なのでオススメ。
- クリストファー パオリーニ, Christopher Paolini, 大嶌 双恵
- エラゴン 遺志を継ぐ者―ドラゴンライダー〈1〉