精神科に夫・光良の上司である鬼縞部長が

用件も言わずおしかけてきたが、

妻こと私・純子がドクターに前もって電話して対策をとった。

ドクター、GJ。

こみあう外来から電話をかわってくださって、

ほっとしましたよドクター!


これまでの経過と諸注意はこちら↓

http://ameblo.jp/joyblog/entry-10020580503.html



家庭にいれば緊張することもなく、特に症状のない彼は

クスリを飲んでいなかったためにいつものように車でGO。


精神科に、到着。


駐車場はすでに満車に近いが、1,2台の空きがあったので

そこに停める。


「そういえば、部長って車で来てんの?

もうここに車ある?」



「ん…あの、VォルクスWーゲンが、

部長の車だと思う」



VWかよ!!(心の声)

イイ車のってんじゃん!!



もう鬼部長は高率に院内にいると思われる。

私まで緊張してきた…。



「うーん、診察までの間、何十分も

部長と隣り合わせで待合室にいるの、

ちょっと苦痛だな…」


精神科の診察は、データをとってハイおわりー♪


というわけにはいかないので、

診察に要する時間は人それぞれだ。


予約時間から1時間近くのびることもありうる


部長と私と彼がひざつきあわせて、一時間…


き・つ・い。


それはつらいだろ。うん。



「じゃあ、あなた車で待ってれば?

私が待合にいて、順番来たら迎えに行くから」



「この季節に車の中は寒いよ…」


(↑こんな事態でありながら、

地球環境のためアイドリングをしない光良)



意を決して、ふたりで門をくぐる。


クツをぬぎスリッパにはきかえる。


鋭く、ささっと待合を見渡すと、

いちばん奥のイスに鬼縞部長がいた


壁に背をもたれて、頭をのけぞらせ、

口をぽっかり開けて。


鬼縞部長は、待合室で

死んだように眠っていた…。


(つづく)