私の近況…リアルタイムで彼の職場から呼び出しがかかったり、
体調不良から夫婦げんかしてしまったりとさんざんでしたが、
ようやくちょっとゆとりが出てきました…。
コメントのお返事とても遅れていますが、少しずつお返事して
いけたらな、と思っています。
では、つづきにいきます。
このシリーズはフィクション仕立てということにしています。過去記事
一覧はこちらhttp://ameblo.jp/joyblog/entry-10020580503.html
初めて夫・光良の会社へ義母・志麻代さんとともに赴いた妻・純子。
電話では高圧的な態度をとっていた恐ろしい鬼縞部長だが、
嫁シュウトメタッグの前に、電話と同一人物とは思えぬほどしおらしい様子。
実は…この面談前日に、お義母さんは労働相談センター(正式名称は別)
みたいなところへ、匿名で相談したのだという。
息子が上司からいじめをうけている、と。
鬼縞部長がしおらしくなったのは、
その電話がきいたのかもね…?
お義母さん、GJ!
精神科医に書いてもらう書類を渡されて、
お手数かけますが光良をよろしくお願いします、
と鬼縞部長に頭を下げたときだった。
それまでは私が主に部長としゃべっていたのだが、
静かだったお義母さんが、おもむろに口をひらいた。
「このヒトは、
今までほんと常識がなくって、
どうなることかと思っていたけれど
ちゃんと他人と話が出来るようになったわね。
よかったわ~」
情感こめて語るお義母さん。
トイメンに座る鬼縞部長まで、ほほえみを浮かべて
うんうんとうなずく。
…え?!
ってちょっと!!!
どうしてそんなこと鬼縞部長に言っちゃうんですか??
お義母さんは、どっちの味方ですか?!!
私が常識がないって、たぶん過去の親対談…
私が研修医時代に退職届と手紙をおいて家出して、
当時は彼氏だった光良のアパートにころがりこんだ時、
お義母さんから交際を反対されて私と光良は、
二人して3日ほど県内のホテルを転々とした。
短い日数であったが、いわゆるかけおちだった。
その間、私が彼氏と逃げたこともあって、娘を取り戻したい私の親と
息子がかけおちてしまって困惑している彼のご両親とで、
両親ズ会談がひらかれたこともあった。
あとで彼が彼のご両親から聞いた話によると、
「あのコは赤ちゃんみたいなもので、
今まで勉強しかさせてこなくて、
常識は社会人になってから
あとで教えればいいと思っていた。
だから常識を教えていないのだ」
と、私の両親が彼親にあやまったらしい…。
たぶん、そのときのことがお義母さんの頭にはあるのであろう。
確かに、かけおちするなんて常識がないかもしれない。
結婚もせず同棲していたなんて、常識がないかもしれない。
でも、親に教えてもらわなくたって、
私は非常識の権化のような我が親を反面教師として
一人で学んできたし、
中高大学だってそれなりに社会生活してきたし、
研修医生活も短いながらこなしていたし、
病院を辞めてからは6年間も地元のスーパーで
平日パート勤めをしている。
こんなところで、よりによって
光良に重圧をかけている鬼縞部長の前で、
どうして私に常識がなかったなんて、
言ってしまうのだろう。
私は反論もできず途方にくれた…(つづく)