夫・光良はそううつ状態を疑われながら転院することに。

妻・純子は彼から診察時の話をきいてみた。


「××との戦い」はデンジャラスな記述を含むため、

たてまえフィクションでおおくりしています。もくじはこちら。


http://ameblo.jp/joyblog/entry-10020580503.html



いずれにせよ、彼はストレスゆえ休養が必要な状況であり…

この日は、診断書を出してもらえるはずだった。


こういう症状ゆえ何日くらい休め、みたいな。


1月弱ほど通院してきたのであるから。



彼の女上司が職場からはるばる精神科に出張してきたのも、

この日診断書をとるためだったらしい。




…が。



精神科から診断書は、

出してもらえなかった、と。




どうして??



光良「市立病院のドクターの指示に

   従うのでなければ、

   診断書は出せないって」




純子「えええっ!

   だって、あなた主治医に従ってきたじゃん

   薬だって毎日三度三度のんで…

   

   それに、診断書っていうのは診断がつけば

   出してくれるものと、違うの?

   少なくとも、

   身体科の診断書はそうでしたけど?」



…出された某・うつ病薬が合わないみたいと

彼がドクターに伝えたことで、

反抗的な患者と思われたんだろうか。


違うのに。


私が「うつ」という見立てに反対してもきかないで、

彼はドクターの正直に言うこときいていたのに。


ううむ…。



光良「これからも、市立病院に通い続けて

   指示通り服薬するのでなければ、

   診断書は出せないんだって」




純子「で、薬はどうなったの?

   変えてもらった?

   それとも同じやつが出た?」



光良「薬?もういいって」




純子「!!??

   だって、ハルシオンにしたって反跳性不眠

   とか、急にやめたら出るのに!

   ふつうは徐々に減らすんじゃないの?」



反跳性不眠:ハルシオンを飲み続けていて、急にやめると

薬を飲む前よりも眠れなくなってしまう現象。



光良「おれもあんたがそう言ってたから、

   急にやめたらよくないんじゃないでしょうかって

   ドクターにきいてみたけど、

   全然かまわないってドクター言ってた」




…そうなんでしょうか。


私が教科書的知識しかないから

臨床に衝撃を受けてるんでしょうか。



一ヶ月近く、毎日三度三度飲んでいた

抗不安薬・抗うつ薬、

それと就寝前の睡眠薬を一気にやめてもいいと?



…なんだかくらくらする。


とりあえず、

薬は急にヤメると不安だから徐々に減らしましょう、と

彼に提案した。



ところが、異変は夜に起きた。(つづく)