心身症様のような症状をしめした夫・光良。

妻・純子はカラダの疾患を除外診断するため内科受診をすすめた。


この「××との戦い」シリーズは微妙な内容を含むために、

原則フィクションということにしております。


もくじはこちら。

http://ameblo.jp/joyblog/entry-10020580503.html



かかりつけの内科開業医に受診した光良。


カラダ的な異常は見つからず、

のどがしまる感じや動悸はココロから来ているのでは、

と言われたという。



内科医は、二つの紹介先を提示した。



一件目は、精神科開業医。


ネットの病院情報口コミサイトでも評判がよく、

それだけに外来はいつも混みあっていて、

最短でも予約がとれるのは1週間は先だ。



二件目は、

消原市立病院の精神科外来。


ここならばすいているので今日すぐに受診できるという。



妻の私から言うのもなんだが、光良はまじめな性格だ。


だから彼は、時間がかかる開業医ではなく、

すぐにかかれる市立病院を選んだ。



すぐにかかってすぐに治して、

すぐに仕事に復帰したいと願ったのだ、


彼は。



内科医院から帰宅して、紹介状をもらってきた彼は

市立病院の初診受付は午前11時までだから、

今すぐ行ってくると言う。



内科の次はとんぼ返りで精神科か。



私たちが知り合った高校時代。


休みがちな私に比べ、彼は校内の元気印。

皆勤賞をとった健康優良児だった。



私たちが結婚に至る年。


両親の反対に悩んで初めて叩いた精神科の門。

精神科医は、

いろいろ問題をかかえる私はともかく

彼は全然精神科に用事のない人だと断言した。



そして結婚して、3年が過ぎた…。


彼はストレスから、初めて胃にポリープが出来た。

これは今も経過観察中だ。


そして、今度は首をしめられるかのような息苦しさと、

動悸に悩まされ、精神科を訪れようとしている。




あれほど健康だった彼が。



私と付き合い、同棲し、結婚に至って…

彼は不調なことが増えているように思える。



それは、誰のせいなの?

私はどうしたらいいの?

私は彼のために、なにができるの?



精神科に受診するため、出かけた彼。



無力な私は午後からアルバイトに出かける用意をしつつ、

ただ不安をつのらせていた…。


(精神科の実際編につづく)