教授外来を終えて


先輩:教授から、「F高に帰れ!」

って言われたでしょ。


でも、あれみんなに言うからね、

落ち込んじゃダメだよ。




私:え?言われなかったですけど…





先輩:(目をみひらいて)ええっ?!

珍しい!


ねえちょっとー、この子

高校へ帰れって言われなかったんだって!!



集まる先輩方にすごいと言われ、

ナニが何やらで呆然としている私に先輩が語ってくれたことは、





教授は外来実習の医学生の出身高校をきく。


そして実習中質問攻めにする。


学生が答えられないと、


 「お前のような 

 出来ないやつは○○へ帰れ!

 帰って勉強しなおしてこい!」





と、医学部6年生に向かって


出身高校へ帰れ


とどなるのだそうだ。




~~高校へ帰れ!

というのは有名な決め台詞だったらしく、


言われなかった学生は珍しいのだとか。



先輩研修医からすごいの珍しいのとほめられて

鼻高々♪

これは医学部時代の私の数少ない、

ささやかな誇りだったのだが…



その後産婦をまわった女子の級友にきいたところ、

勧誘するは試問攻めにしないやらで

教授は女子医学生にはお優しくなっていたらしい。


な あ ん だ。



教授の「帰れ伝説」伝統が私の代でラストだったと思うと、

なんだかちょっぴりさびしい気持ちがするのはなぜ…?




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bana02