法医学。
それは死者の声なき声を聞く学問。
死者の声といっても霊能関係ではもちろんなく、
物言わぬ遺体の所見から死亡状況、死因を探っていくのだ。
私が医学生時代、
講義や実習中に血がさわいだ
「燃える!!」(←萌える、でも可)
と思った学問は3つあって、
それは法医学、
寄生虫・熱帯医学、精神科学の3つである。
そのいずれの進路にも進まなかった理由は当ブログの
「親との闘い」カテゴリに記したのでおいておく…。
法医学は、
おりしも「女監察医だれだれの事件簿」のようなドラマが
テレビ放送されており、一般知名度も抜群にアップしていた。
テレビなどでは犯罪解決に貢献する派手な役割…
(探偵っぽいことまでしたりする!)
に見える監察医だけれど、
実際は解剖と研究に追われる日々であって、
TVが言うほどハードボイルドな生活ではない。
それに、法医学を目指す学生には、
親の反対があるのが常であった。
「せっかく医学部に入ったのに
生きた人を診ないでどうするの
法医は絶対にダメよ!!」
という、反対が。
法医学には、臨床医学に勝るとも劣らぬ価値と役割があると
思うんだけどな…。
例年、
法医学教室は新人ゼロであったのだが、
私の部活の先輩にあたる女性がついに入局したのである。
そのときは
10年ぶりの新人!
しかも女性!!
と大歓迎されたとか。
ちょっとうらやましかった私である…。
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