一週間くらい前からずっと、左胸が痛かった。
しくしくというか、つっぱるというか。
右とは違って、なんだか張っている気もするし…。
cancerではいきなり痛くはならんよなあ、
ホルモンのアンバランスによるものであろうか、
などと悩みつつ毎日生きていたのであった。
様子を見て治らなかったらマンモグラフィ検査受けなきゃ
なあ、もう三十路だし~などと悩んでいた。
昨日、お風呂の湯船につかっていたら、
やはり左胸がシクシクとしつこく痛むのであった。
よくよく見たら、
左の乳頭から、
毛のようなものが突き出して、
いる…?!!!!???
幻覚だ。
幻視だ。
乳ウン(平たく言えば乳輪)部分ならいざ知らず、
乳首のてっぺん、
阿蘇山にたとえれば火口部分から、
花の一輪ざしみたいに
毛が突き出ているわけがない。
きっと、
夏の暑さが見せたマボロシだろう。
私高度近視だし。
お風呂ではメガネかけてないし。
私は急いで風呂から上がると、
メガネ装着済みのダンナTくんに哀願して、
一応毛が生えていないことを確認してもらうことにした。
あんなもの幻覚に決まっているし。
そのほうが安心なので…
だが、のぞきこんだTくん…
「あ、あ、あ、あるぅうう!毛がはえてる」
と叫んだ。
「やだーっ!ぬいて!ぬいて!毛抜きでぬいてー!!」
私、おののく。
無事抜いてもらったですが、
チクビから黒々と突き出した毛は、
中に埋まっている部分のほうが長く、
全長1.5cmはゆうにあった。
もう現物は捨ててしまったが、
それがぬけてから左胸の疼痛がかなりましになった
ことを考えると、あれは刺さっていたのだろうか。
ぬいたTくんによると、なんだか毛根のような
ものもあったというが、チクビのド真ん中なんて
毛根が存在しえないと思うのだが…。
刺さったにしろ生えたにしろ、もうこんな珍妙な毛が
出てこないことを祈るばかりである。
(猛暑により頭が働かないので、
医学部時代の思い出の引き出しをさぐることに失敗し、
本日は日常の出来事を掲載しました)