昨日のJリーグでは
愛するジュビロ磐田が
負けてしまったのでうつむき泣きぬれた私です。
以前は親とのいさかいで苦しくて眠れなくて、
一睡も出来ぬまま夜明けが来て、
枕はいつも涙でぐっしょり湿っていたりしたものだけれど、
今は涙の理由が
「好きなサッカーチームが負けちゃった」
からだなんてのは、
なんとも平和で幸せになったものだという気がします。
悲しいことは悲しいのだけど…。
これもTくんのおかげですが
(本人がオレのおかげだろ!と言うであろうので、
先に、書いてみた)。
そんなわけで、今日はふぬけた更新です。
夏といえば読書、こんな本を読んでおりました。
- 石黒 達昌
- 冬至草
現役の外科のドクターが描かれたSF作品集で、
私は以前この方のハルキ文庫で出た既刊を読んだんですが、
理系、とくに生物学系にはたまらぬ
ありそうでありえない論文ちっくな描写があってくせになるんですよ。
とにかく、フィクションをノンフィクションタッチで書くのが巧い
作家さんだと思います。
本書収録のとある短編で、主人公が大病院を受診すると、
若い女医が主治医についたので不安になったりがっかりしたりする
場面があるのですね。
この作品自体は非常によく出来た面白い短編だったんですが
それを読んで、研修医のころのちょっとした出来事がふと
頭によみがえりました。
研修医時代に
オーベン(上の研修医)が
女医、
ネーベン(下っぱ研修医)が
男性だったときに、
患者さんが下っぱなはずの男性研修医にばかり問いかけたり
話しかけたりすることが、あったんですね。
上司の女医さんは無視されてた。
女医だって、男性医師と同じもしくはそれ以上にマジメに
勉強をしてきて、同じ試練や試験をパスしてきているのに、
性別が女性であるというだけで、
個人の能力や性格とは関係なく
信頼されなかったり見下されたりするのだったら、
それはなんと悲しくてむなしいことか。
そんなことを、ふと思い出したのでした。
今日は悲しみの中ゆえ、オチはありません…
ぶくぶく(心のバイカル湖に沈む音…)。