病理学


それはマクロ(肉眼)からミクロ(顕微鏡)まで五感…

主に視覚、を駆使して病変を探知する、

診断治療に欠かせぬ学問。



私が医学生のころ、病理学教授(当時)はすっごくお優しい方で

ありました。



その病理の講義を終えて帰宅時、クラスメートの女子がひとり

病理学教室の出口で地面に足をべったり投げ出して座ったら



教授、とんでいらした!!





「きみ、どうした!

具合が悪いのか貧血か!!」


って叫びながら。




地べた座りの彼女、



「いいえ調子悪くないです!

地面がひんやりして涼しかったんで

つい座ってみただけなんですぅ!」



と急いで立ち上がり、

教授に心配をかけたことをお詫び…。




今でこそ

若いムスメさんがべったりと地べたに座っている光景は

珍しくもない当たり前のものになってますが、

当時は地面に座るなんてキタナイ、

とんでもないという古き良き美しき日本の風潮が

まだ残っていましたのよ。




教授からしたら、


女学生がコンクリートの上にへたりこんだ

すわ、貧血か?私が助けねば!


という感じでしたのでしょう。



時代を感じますな。




教授、優しいじゃない…

あんな真剣に一生徒を心配してくださるなんて…


その場に居合わせた女子医学生たちは、教授に

さらなる尊敬のまなざしをおくるようになったのです…



そんな感じで女生徒の好感度あがりまくりのナイスミドル

だった病理学教授(当時)が、ある時学生みなに話してくれたこと。


それは総毛立つながらも感動の秘話であった…


(明日につづく)



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