さてさて今日も私の食いしん坊伝説。
とある当直の夕べ、
医局で先輩と文献を読んでいたら宅配便が届いた。
なんでしょう…と受け取ってみたら、
鼻を包む芳香。
そう、それは…本場ものの
超高級さくらんぼ
だったのです!
…じゅるっ(よだれ)。
大きな箱一杯に詰まったさくらんぼは、ぴかぴかの
ぷりぷりのつやつや。
甘くキュートで、せつなく胃袋にうったえかけています。
このさくらんぼは、眼科教授の手術を受けた患者さんが、
教授に御礼として贈ってくださったものだったのです。
しかし…あいにく、
教授は アメリカでの学会に出張中。
教授の帰還は2週間後だ。
先輩:「J、これ…どうしよう?」
私「2週間も持ちませんよね。
なまものですから…」
先輩「J、いま良いこと言った。
みなで分けることにしよう!」
話し合いの結果、
医局員みなでありがたくいただくことにしました。
生まれてこのかた、あんなにジューシィで美味しい
さくらんぼを食したことは、ございませんでしたのよ?
それはそれはぎっしりと、さくらんぼはたくさん
入っていたのでその夜病院に居残っていた十数名で
分けても分けてもまだなくならないほどでした。
そして…当直で病院にお泊まりなのをよいことに、
私はひまがあれば医局ですさまじく美味しいさくらんぼを、
(自粛)さくらんぼ味のゲップ(自粛)が出るまでいただきました。
…
ごちそうさまでした!!!
あまりのおいしさに、病院居残り医のみなが表情明るく
なったものでした。
今でも、あのお味が恋しくなって時々自分でさくらんぼを
買うけれど、あれほどの味にはいまだ巡り会っていません…。