読んでいた、2003年に発行された怪談本



元田 隆晴
病怨

で気になったこと…


それは、巻頭の対談

医学博士である著者が、「ブラック・ジャックによろしく」で
知られる漫画家佐藤秀峰氏と対談しておられるのだが、

18ページに書かれていた、こちら↓


「法医学の友だちに聞いたんだけど、

ホテルで死者が出たりすると(中略)
対応がちがうんだってね。


裏のエレベーターで隠すようにして
こそこそ案内するところと、

宿泊客用のエレベーターで
ちゃんと丁寧に案内するところと。」





このお話…覚えがあるのよ。


私が医学部学生だったころ、
K大法医学教室の先生が、



「K大の近くにホテルNOと
ホテルOがあるだろ。

こないだ検死に呼ばれたんだが、

全然対応が違ったんだよ。


正面玄関から入ろうとしたら

「ああ、困ります!先生方は
従業員裏口からお願いします」


ってさ。

一方は(★)
正面からちゃんと通してくれたよ。」



(★)どちらも名高い一流ホテルですが、
どちらがどちらかはヒミツです~。



って…講義の中で、
全く同じお話されたことがあるんですわ。


元田博士って、プロフィールに「某大医学部を卒業」って
ありますけど

…もしかして、K大の先輩?!



いや待てよ?
法医学の友だちが…

って書いてあるんだから、その法医学者がK大の人?



それとも、全国的にこんなホテル対応って

 よくある話なの?


どうなんでしょ?




でもね正直、

医者の立場から見れば、

検死に裏口から入れってのは


仕事で来たのに失礼な話、と思うかもしれないけど。



フツーに泊まりに来て
ロビーとかでくつろいでんのに、

白衣の人がぞろぞろ

エントランスから入ってきたら、



泊まり客はすわ急病か事件かって
びっくりしちゃう


と思うのよ。




正面玄関から通して
くれるホテルは医者思い、



裏口から入らされる
ホテルはお客思い



その違いだけではないのかしらん、と思ったのでした。


記事がお気に召しましたらぽちっとお願いします☆
bana02