- 著者: 若杉 長英
- タイトル: カラーアトラス法医学
強盗にガムテープを顔中にまかれ、窒息死。
犬に顔の肉をはまれ絶命。
お風呂の中で孤独死し、腐敗し果てる。
車に轢かれ、全ての臓物が股間から流れ出す。
…死。
その限りなき静謐の中より、声なき声を聞き、死因を探り当てる、
それが監察医。
これは私が医学部学生のおり、ヒマがあればめくっていた本。
全国の名だたる法医学者が、さまざまな事例をカラー写真入りで
解説した名著なのに、1990年に出版されて以来、品切れ
重版未定とのこと。
このまま消えていくにはあまりに惜しい書であると思う。
フルカラー、しかも部数の少ない専門書ゆえ、28000円近い
価格であったが、文庫版になれば2000円くらいで出来ない
だろうか。1万円くらいでも、がんばって買うけれど。
もちろん、医学関係者以外の人にとっても、本書は、
死とはなにか、
人は死ぬとどうなってしまうのか、
考える契機になるはず。
入手困難な幻の書になってしまっただけに、復活が待たれる本だ。
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