妻がとかく有名なお方、M.医師。
愛称は「ムカマキ」。
私は病理学の講義を受けたことがある。あの時、最前列で
居眠りしてすみません。ちょうどzoster(帯状ヘルペス)に
罹ってつらかったので、許してください。
講義は表層の丸暗記を戒め、本質の理解を求める素晴らしい
ものだった。
妻との日々をつづった著書は面白く、学生のサインおねだりも
快諾してくださる優しい方であった。講談社から出ている著書
上下巻は超オススメだ。
アメリカに単身赴任の妻に会うため、アメリカで開催される
ご自分の専門外の学会に無理矢理出席なさった
との、同僚からのチクリは本当なのであろうか?
本当だとしたらロマンチックな話である。
愛に生きるって、ステキだ。
講義では、当時流行した話題であった
「ヘリコバクター・ピロリと胃潰瘍発生との関係」について、
こう語っていらした。
「あんなものは常在菌で、どこにでもいるんだ。
きっとあれは間違いであったといまに解明されるであろう」
あれからはや数年、すっかり常識として定着してしまった
ピロリ菌原因説だが、私はいまだにM医師の見解の
方が正しいと盲信している。
お昼休み、病院地下の購買でよくお弁当を買って
いらしてるお姿を拝見したものだが、お元気でしょうか?
地下のお弁当、美味しくないのに…
緑のプラスチックのギザギザと、着色料バリバリの漬物以外、
およそ野菜なんてカケラも入ってない弁当なのに…。
思い出すたびに、M先生の健康が心配になる私であった。
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