医学部内のマイノリティとしての存在、女子学生。

一部の教授から戦力外として冷たい目で見られる

ことがあっても、女子同士は伝統的に交流が盛んで、

落葉樹の名前を冠した会を年に一度催していた。



その●○▲会では、時間の都合のつく

全学年女子がレストランに集い、新入生歓迎会を

するのである。新入生って自己紹介を部活でもし、

クラスでもするものだけど、

女子はさらに女子の集いで自己紹介するのであった。

もう4月中には、ちょっとした自己紹介のエキスパートに

なっているものだ。





さてこの●○▲会、飲み会費用として¥4000

払わねばならなかった。

おうちが東京にあったり、医院を経営しているお嬢様学生

にははした金であるが、家がサラリーマンだとか、

地方なのに借金して東京にアパート借りてる私のような

学生にはイタイ金額。



4000円もあれば、何日分の夕飯だろう

などと貧乏思考が頭をよぎってしまうのも事実。



1年では自分たちが主役だから出席、2年目も出席したが…

クイズはつまらんし、メインの質疑応答である

好きな異性のタイプ、彼氏の有無なんて興味ないし。



コチコチに緊張する一年生を見て飲み食いするので

とくに面白いことがあるわけじゃあない。

そこでお金を浮かせるために欠席しよう!

と決めたケチんぼな私であった。



私だけじゃなく、あと数人休むという人がいて、

その人々はお金がどうというより自分の時間を

他のことに使いたかったようである、たぶん。

休むためには半額の¥2000を欠席費

(実際はカンパ)として払う必要があったのだが、

4000円払って長時間拘束されるよりは、

半額で自由を買おうと思ったのだね。





今思えば、つまんなくともクイズを作って

盛り上げようとしてくれていた先輩たちのお心が

私にはわかってなかったということだろう。

●○▲会、今でもあるのかな?ごめんね先輩。





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