前回のあらすじ★先輩!シリーズ(?)ということで…
外科からNASAへ行った女医のすごさを語りたい。
そこで外科のハードワークがどれほどかを綴ってみた。
学生時代、外科病棟実習のとき。
私が立ち会った手術は胃全摘&リンパ節郭清であったが
9時から16時まで立ちっぱなし、
ご飯抜き、トイレもダメ、と
手術室クーラー全開で冷え冷え
見学してるだけで意識を失いそうになった。
私血も内臓も平気なんですがねえ、体力的にアウトだね。
あれも慣れで平気になるんだろうか。
ある胸腹部大動脈瘤の手術では、
26時間 もかかったそうである。
患者さんは サンマの開き! 状態になると
主治医が言っていた。
麻酔されてるとはいえ、大変なことである。
執刀医が交代するのかどうかは聞き漏らしたが、
どえりゃあ手術に変わりは無いと思われる。
脳外科の時は、3人交代で執刀していた。
2番手が執刀を続けるなか、
3番手は手術部位を拡大したモニターを仁王立ちで見守り、
執刀引継ぎを終えた一番手の医者は…
血と汚物で汚れたオペ室の
床に倒れている!!
いや、彼はこのリノリウムの床の上に
伏して眠っているのである!!
血の飛び散った術衣を着たままで。ああ、おそろしや。
すさまじきものは外科づとめ、男の世界でやりぬいた彼女の
凄さに感銘を受けずにはいられない。