私は扁桃がでかい。
口蓋扁桃肥大の分類でレベルⅢくらい。
あんまりでかいので、食べ物を飲み込むのも
苦労するほどである。

ふつうなら成人前に退化するはずの臓器が、
どうしてこんなにでかいんだろう。
中身がコドモだからだろ、と夫は言う…。



耳鼻科で実習中、若い医者に扁桃を見せたら、
「うわ、大きいね!よく熱出すでしょう」
「よく中耳炎になるでしょう」

と言われ、年配の医者からは
「睡眠時無呼吸の恐れがあるから、
助教授に口きいといてあげるから 
麻酔科に検査入院した方がいいよ。」

と入院を勧められたのであった。トホホ。


 
前述の若い医者が扁桃摘出の手術
するというので、担当ではなかったが
「私も扁摘を考えているので、入っていいですか?」
と申し出ると快諾されたのであった。

 
ところが、切り取る時に
「ああ、バカ!取る方じゃなくて、残す方に刃を向けて、
どうすんだよ!!
頭使え!」
若い医者は、指導医にどなられ通しだったのである。
患者さんが全身麻酔でなくってこの一部始終が
聞こえていたら、あまりの不安に心臓が止まっちゃう
かもしれない。
まあ、部分麻酔だったら、医者も配慮して
こんなやり取りしないかもしれないけどね…。

 
術後、例の若い医者が寄って来て
「キミ、扁摘考えてたんだよねっ!?
僕にやらして、ねっねっ

と言った。あのやり取りの後で、
同席してた人間にこんなことを言うなんて見上げた根性だ。
よほど練習したいらしいが、その手にはのらないぞ!
 
もちろん申し出は辞退したが、手術は信頼のおける病院で
しないとなあ、と思ったのであった。



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