大学の入学式は私が地方在住だったこともあり
行かなかった。

ついでに卒業式も出なかった。

だから私にとっての大学とは、なんとなく入って
なんとなく出たところだ。

今思うと、ヒマでもつまんなくてもメンドくさくても、
式と名のつくものには出ておけば良かったかしらん。

そういう凡庸な出来事が、案外時を
経るといい思い出になったりする

のじゃないかしら…なんて思ったり。

入学式に出たクラスメートにどうだったか訊けば、
「いきなり校歌歌うことになって、歌詞わかんなかった。」
とのこと。入試選抜組と推薦組が6:4でいるわけで、
選抜組には校歌を急に歌えと言っても無理!


なぜあのころ私は式に出なかったのか、
それはふつうの大学であれば就職に研究に様々な道が拓けて
いようが、

医学部っちゃー
医者をつくるところです。



だから、大学に入ったというよりは
「医者養成所」
に入ったような気持ちだった。
だから、あまり大学に幻想を抱いたり出来なかったという
のは、ある。

文系最高峰と言われる法学部ですら、
弁護士以外にも就職とか選択の幅があるのに、
医学部は医者になる他ございません。


木々高太郎のごとく、
「私、医師免許のある作家になりたいの」とか
入学時から考えている人は少数派だろう。



挫折脱落しないかぎり、女子は寿退職しないかぎり、
全員がおそらく医者になり、医学の徒として人々の健康に
奉仕する。それが医学部生なのだ。



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