医学部の体育会。

体育が小学校から高校までずっと10段階評価の
1か2であった私は、カラダ動かすのきらいだし~
と体育会などに入る気は全くなかった。
なのになぜ入ったかといえば、
タダメシ食わせてくれるというのでついていった先で、
医学部先輩から
「先輩の知り合いっていないでしょ?体育会は上下のつながりが
強いから、絆は一生モノだよ」
と言われて感激して入ってしまったというわけ。
私大ゆえか、お金がものすごくかかるので当時一番部費の
安かった弓道部に入部を決めた。

だってテニス部は入部金30万円+毎月1万とか、
他の部も入部金こそないとはいえ毎月1万とか言うのですもの!
弓道部は年に1万円だったので。

当時、私の出身高校からK大医学部に入ったのは空前という
こともあり、知り合いなど全くいない状況で心細かった。
部活に入れば上下の知り合いが出来てグー!
そんな甘い認識しか私にはなかった。

入学して書類記入の際、体育会に入っている はい/いいえ
という項目があったので、はいにマルつけたら事務のおねえさんに
「体育会って医学部のですよね?」ときかれ、
「はい」と答えたら棒線で消され、「いいえ」にマルされたりもしたな。

だって他学部合同ではなくって、お勉強ひとすじで来た
医学生だけの体育会でしょ。
だからお遊び仲良し会でしょう、と思っていたらのよね。
でも、そこは…
そこは根性論が支配する体育会だったのである。