行かなかったＣ大の思い出

ラストチャンスとして、３つの大学を受験した私。
京大は当然のごとくダメ。
模試でＢ判定までは出ていたが、当日までの追い込みで
ひきはなされたりするものだから…模試なんてあくまで目安でしか
ないのね、と思い知らされた。

そしてＣ大。
ここは女性が３割を越えるという医学部にしては珍しい
ところであった。なぜなら
「女子を採ると、内科や小児科など決まったところにしか
行かないから困る」
だとか、
「女子は男子に比べて入ってからのびない」
などと言われ、医学部の８～９割強が男性なのがふつう
なのである。
後期日程での合格だったため、学生寮への入寮の手引きなども
送付してくれて、とても雰囲気が良かった。

国公立医学部Ｈ大、Ｋ大、Ｃ大、そしてすべり止めでＳ大薬学部、
そして私立Ｋ大を受験したが、いちばん校内の雰囲気が良かった
のはＣ大であった。
それでも私は、偏差値＝価値という偏見に毒されていて、
私立Ｋ大へ入る道を選んだのだった…。