いつもと同じ道を、いつもみたいに運転。
特別なことは何もなくて、
音楽も、景色も、
たぶんいつも通り。
なのに、
なぜか急に涙が出てきた。
悲しい、というより
静かに、勝手に、あふれてくる感じ。
理由を考えようとしたけど、
うまく言葉にはならない。
父との思い出が、ぽつぽつ浮かんできた。
何か強い記憶、というより
断片みたいなもの。
声や
あの時の姿とか、
その場の空気…。
懐かしい、でも
切ない、とも少し違う。
「なんだろう」
それだけ思いながら、
ハンドルを握っていた。
スピリチュアル的に
意味付けすることもできるし、
心の動きとして捉えることもできる。
今日は、
どっちでもいいかな
理由があってもなくても、
涙が出た、という事実だけで。
きっと、
思い出したくなっただけ。
感じたくなっただけ。
そういう瞬間が、
ふいに来ることもある。
出勤前の短い時間に、
そんなことが起きただけ。
それだけの話。
