ご愛読ありがとうございます。
夏休みは、もも姫が泊まりにきていたりして、(泊まりという表現がどうなのか…)ブログを書ける暇がありません。
もう、あきらめました
暑いし、疲れが増してるし、
愚痴多めです。
皆さんの応援が、障害児育児のはげみになります。
ありがたや〜、ありがたや〜。
いざ 本編へ
登場人物紹介
七目漱石
当時小学2年生 男児
いつも癇癪は二時間、こだわり強くて生きづらし
敏感っ子(HSC)
七目志多恵
ワーママ&ワンオペ育児
アラフォーでアナログ系昭和女子
メンタルは鉄の女サッチャー
七目岩石(同居中)
漱石くんの父
ネタの宝庫ではあるが詳細は秘密
七目もも(同居中)
漱石くんの妹 当時年少さん
現在、桜野家(母の実家)で避難生活中
このブログは、自閉っ子とバトルを繰り広げる母のストレス吐き出しストーリーとなっています。
アホな親子の不幸話に、くすっと、笑っていただけたら幸いです
19話から一年生時代
32話から二年生時代
を、綴ってます。
こだわりと貧困
夏が終わり、秋になると、地元の秋祭りが開催される。漱石は、この祭りが、大好きなのだ。
漱石は、賑やかなところは苦手だし、人混みも嫌い。障害児あるあるの人混み大パニックの回避のため、私は、イベントに恐怖を感じており、なかなか人混みに出かけたりはしないのだ。
漱石の大声は、本人はなんとも思ってないのか、覚えていないのか。迷惑な話だ。
母親は自分の公開処刑が怖いのです
40年生きてきて、こんな恥をかかされる人生が待ち受けていたとは、思いもしなかった。
タイムマシーンがあったら、過去に戻って修正したい。よく思うようになった
一度パニックになれば、繰り返しが始まり、おさまるまで、帰れなくなる。平均して、40分くらい。
無駄だから、なるべく(パニック)させないようにしているのだ。
触らぬ神に祟りなし だ!
平和のため、自宅から出ないのだ。
そんな漱石だが、
地元の祭りは、
何故か調子よく、超ごきげんさん
毎回行く、行くと、なるのだ。
まぁー、人口の少ない過疎化の地域だから、何万人も集まらない小規模サイズが、敏感っ子には、ちょうどいいのかもしれない。
露店が大好きで、工作で再現するほどのお祭り男なのだ。
お神輿も好きなのだ。
漱石のお目当ては、おそらく露店で何かを買うことだろう。
ポテト、かき氷、チョコバナナ
あたりをチョイスするだろう。
くじ引きもして、おもちゃをゲットするつもりだ。
志多恵は、前夜祭がお目当て。
秋風爽やかな夕暮れに、生ビール飲みながら、知らない人のカラオケを聞くのが、昭和チックで、エモい
ビールがうまい。ビアガーデンに行く人の気持ちがわかる。田舎にはないが…(笑)
このときばかりは、生ビールに手が出てしまう。唯一の歩いて帰れるイベント会場なのだ。漱石が万が一パニックを起こしても、こっちも酔っ払っているので、どうでもよくなるのだ。 ハハン
ホントにありがたい。七目家にとって、とてもありがたいイベントなのだ。
お祭り当日
漱石は、自分なりにおしゃれしていこうと思ったのだろうか…。
小2ですよ。身長117センチ
カーボーイハット(100均の)に
タモリがするほどの黒いグラサン(貰ったもの)
コロナ対策に白マスク
服装はいつもとかわらない半袖Tシャツ(紺色)と膝丈のズボン(ベージュ)
絶句
えっ?
それで行くの?
うん。面白いでしょ!アハハハー
面白いというか、恥ずかしいから、帽子とサングラスは、やめなさい。
嫌だ。顔が見られたら、同級生に漱石ってバレる。
目立って、逆にバレるから、それ。
と、いう風に、おしゃれ感覚もズレているから、困っている。
っていうか、
同級生に会いたくないから、という思考回路こそが、間違っていますよねー
だって、過疎化の地域の地元民しか来ない祭りだもの、みんな、知り合いよー(笑)
この格好のやつと歩くと、私までもが、変な人と思われるんじゃなかろうかと思うんですよ。
志多恵、肝小さいです。
まだ、障害児育児初心者です
(このころ、障害児とも思ってないし)
格好を否定して、やめさせようとすると、癇癪を起こすので、ほどほどであきらめて、カーボーイハットにタモリグラサンの漱石と祭りにでかけることになった
想像通り
すぐに、子供たちから、「あっ、漱石くん」と姿はバレた。
元幼稚園の先生に再会して、バレた。失笑している。
それでも漱石は変装をやめなかった。
夕方になって祭りもクライマックスを迎えたころ
露店を通り越してヒト気の少ないところを歩いているときだった。
レジャーシートを広げていたり、BBQをしていたりする家族が遠くに見えた。
その時、漱石が語りだした。
あそこ(BBQ)に、優男くんがいるよ。
優男(やさお)くんとは、漱石と同級生で支援級(知的クラス)のお子さまだ。
優男くんは、同じ校区内に住んでいたが、二年生になって、近所に引っ越してきたのだ。10円長屋と言われる戸建の賃貸アパートに。戦後すぐぐらいに建てられていると推測される戸建てで、私が子供のころも古い戸建てとして既にあった。祖父母が10円長屋と呼んでいた。だから、40年は軽く経過している。エアコンの室外機がないので、エアコンはないのかな?、トイレも汲み取り式だ。壁はトタン、屋根は一部トタン。家賃は一万円しないと思う(これは勝手な推測です)
住人は、住み慣れて、出ていきたくない人ばかりで、戦後からずっと住んでいる人が多い。高齢化している。生活保護者も多い。
時折、孤独死の噂もきく
そんな住宅に、優男くんファミリーは引っ越してきたのだ。
何か事情がなければ、若い家族がこの物件をチョイスすることはないだろう。
漱石のクラスで、優男くんがこの住宅に住んでいることが噂になったようだ。(この住宅、通学路にありますから)
貧困と知的障害で優男くんはいじめのターゲットとなった。
漱石は、正義感が強く、いじめは悪いことと思っているから、優男くんを守ろうとしたようだ。ただ、コミュニケーション障害があるんで、簡単にはいかなかったようだ。
ただ、母親にいろいろ聞いてきて、優男くんのことを話していたから、どうにかしてやりたいのが伝わってきた。
母子家庭かと思っていたら、
(やさおの)お父さんいるよ。朝、仕事に出かける時に会う。
(やさおの)お母さんは、かわいいよ。髪がクネクネして長い(ロングで、茶髪で巻き髪)
お母さん(志多恵)より、若くてキレイ、可愛い。おしゃれ。
お母さんも、あの髪型やってみたら?きれいに見えるよ!
へー(母をディスりながら、教えてくれた)
父親がいて、仕事も行って、なぜ10円長屋?
なぞは深まるばかり。
しかし、よそは、よそ。だ!
事情も知らないのに、あまり詮索しないようにしよう。
漱石にも、いじめちゃだめよ。と言った。
そんな優男ファミリーがBBQをしていた。あれはいとこの〇〇ちゃん。〇年生。あっちは、金持ちで、〇〇ちゃんの自転車とかもらって、優男は乗ってる。
など、
漱石は、持ち前のストーカー、観察眼でいろいろなことを知っていた。
確かに、BBQの光景をみながら、漱石情報は信憑性が高いな、と思った。
巻き髪で、ファッションも今どきの二十代的なおしゃれなお母さんが見えた。
優男くんは、マッチ棒のような足で、ご飯食べてるの?と心配するほどの痩せ型体型。小柄で、髪は伸び放題。の姿が見えた。
優男は、貧乏で、洋服もってないから、いつも制服でいるんだって。ほら、優男、制服着てるでしょ。
優男くんは、制服をきて、遊んでいた。
学校の黄色い帽子もかぶっていた。
貧乏で、かわいそうだなー
と、漱石がしみじみ呟いたのだ。……
‥‥‥‥‥‥
かわいそうと思う心があるとは!!?
そうだねー
じゃーねーぞ!
あんただって、学校じゃないのに、学童に制服とランドセルで行ってるやないかーい
制服着てるだけで、他人が貧乏かどうかきめつけんなー
おまえだって
(制服着てるんだから)
友達から貧乏って
思われてるわい
と、心の中で叫んだ。
漱石くん、あんたのこだわりは
なんやねん。
貧困に同情する余裕
かますな!
同等じゃー
夏の陣の仕返し
あ〜スッキリしたわー