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19話から漱石くんの一年生時代(自閉っ子ってきづいていない時代)を綴っています。家庭崩壊までの経緯を書きたいと思います。
嵐を呼ぶ転入生
HSCであることが分かると、なんか府に落ちた感じではあったが、にんげんだものが、止まらない宿題地獄に、母子は疲れはてていた。←母だけではなく、漱石も疲れていた。そんなら、やるな漱石よ
そんな頃、外国から転校生がやってきたのだ。
名前は、ボブ。
ボブは、スペイン語圏の国(国は非公開)の人で、両親どちらもその国の人で、スペイン語しかわからない男の子だった。
国が違えば、体格が違った。
デカイ
メタボ(失礼)
おまえ、ホントに、七歳か?
漱石は、カルチャーショックを受けたのだ。
なんなんだ、
なんなんだ、
なんなんだ。
自分の頭の中のデータにはない、
こいつは?
デカイ
何しゃべっているか、わからない
漱石のデータ収集がパニックになってしまった。
そして、幸吉どころではなくなった。
ボブの情報をデータ化しなきゃといわんばかりに、釘付けになっていったのだ。
ストーカー漱石の始まりだ。
補足→ボブは、アメリカ版ジャイアンみたいな感じで、色白さん。髪の毛は金髪の短髪。スペイン語圏というよりアメリカンな感じ。とりあえずメタボ。ポップコーンとコーラが似合う感じ。
学校から帰ると、漱石は、ボブのことを報告するのに忙しく、休む暇なくしゃべった。
ボブは、ヤバい。あいつ、日本語わからん。
ボブは、親の都合で、日本へ来て、しかも、めちゃくちゃ田舎のこの辺にきて、小学校にいれられたようだ。ボブは長男。
(妹が後に入学してくる。妹の名前は、靖子で、えっ!日本人っぽい名前やんって思った。)
なんかよくわからんけど、外国から出稼ぎに来ているんじゃなかろーか??という感じ
ボブからしてみると、言葉のわからない国につれてこられ、さっぱりわからん文化の中、同世代に、からかわれ、勉強も、さーっぱりで、ストレスはたまるだろう。←御愁傷様です。
漱石の情報によると、多動児みたいに、教室を飛び出してどこかいくらしい。
またまた、漱石の許せないタイプだということだ。国が違うから許してあげて
ある日、ボブは、机の引き出しを、机から引っ張りだして、振り回して暴れたらしい。漱石には、そう見えたようです。
それが、恐くて、恐くて、漱石は、パニックになった。教室では、ならず、自宅に、お持ち帰りして、パニックを爆発させたのだ。
おかあさん、ボブが、ヤバい。
どうしたの?
机を振り回して暴れる。
困ったねー。
この頃は、担任の先生に、よく電話していたので、すぐに、電話した。(モンペ七目さん登場)
担任の先生も、ボブの件、事実と認めた。
危ないですねー。怖がってますしー。
スペイン語しか、わからないので、注意も通じないらしい。スマホのアプリで、なんとか、やってはいるのだそう。
大人も通じてないんかーい
漱石のイライラは、MAXになった。
ハイ、大噴火(←漱石)
ハイ、丸焦げ(←母)
数日後
漱石は、何を思ったのか、「おかあさん、スペイン語で、止めろ!は、何て言うの?」
母は、スペイン語とかわからない。
英語もわからないのに、スペイン語なんて。
オラ!(あいさつ)くらいだ。
「おかあさん、ぼく、スペイン語を勉強する。スペイン語の本買って」
はぁ!! ?
漱石によると、スペイン語をしゃべれるようになって、したらいけないことを止めるのだそうだ。
壮大な計画。
賞賛
何年かかるんだー
思考回路わかんねぇー
そう思ったけど、
息子のやる気に、冷や水は、いかん。
よし!買ってやろう!
二人で、スペイン語を学ぼう。となった。
我が家は、田舎なので、スペイン語の本売ってる本屋は、車で約30分はかかる。
何件か本屋をまわって、簡単なスペイン語会話的な本を探した。
子供用の英語の本は、たくさんあるのに、スペイン語は、ないのかよ
大変だった。
二冊かって、本人は満足。
CD聴いて、少し勉強しだした。
ノートに、習いたてのカタカナで書いたりして。
(癇癪と、にんげんだものと夕食二時間で、いつ学べる時間があんたにあるんだい?ないよなー。)
それでも
数字と、色と、あいさつくらいまでは、学んだ。
「これは、しちゃダメ」
このフレーズを早く知りたい!
しかし、わからなかった。
母もアホだし。
で、
スペイン語熱、終息。←スペイン風邪じゃない\(^_^)(^_^)/
あー、時間の無駄、お金の無駄
わかってるけど、
やらされる。
虚無だ。虚無。
学校では、ボブは、少しずつ落ち着いていたようだが、まだまだ、トラブってた。
授業参観へいくと、ボブは、別の先生が一人横に座って、スマホ片手に通訳しながら、授業やってた。
御苦労様です
先生方も、本当に大変ですね。こんな現場、文部科学省は、どう思ってんだろう。
四天王は、相変わらずの動きをしていて、本当にこのクラス賑やかだな
担任の先生も、絶対大変で、嫌な一年間だっただろうなー
御愁傷様です
続く