登場人物紹介
七目漱石
小学五年生 男児
いつも癇癪は二時間、こだわり強くて生きづらし。
七目志多恵 sitae
漱石くんの母
アラフォー&アナログ系昭和女子
ワーママ&ワンオペ育児
メンタルは鉄の女
七目岩石
漱石くんの父
ネタの宝庫であるが
詳細はまだ秘密
七目もも 小学一年生
漱石くんの妹
桜野家(母の実家)に避難生活している
このブログは、自閉っ子とバトルを繰り広げる母のストレス吐き出しストーリーとなっています。アホな親子の不幸話に、くすっと、笑ってくれたら幸いです。
漱石くんの妹
漱石くんには、4つ離れた妹がいます。ももちゃんです。それは、それは、可愛いい子なんです。癒し系。よく笑う。気がきく。自立心高め。ポジティブ。アクティブ。まだまだ、たくさんいいところがあります。って、いうか、悪いところがありません。定型発達の子育てからみれば、普通の女の子でしょうけど、漱石を育てた経験値からでは、想像を越える発達の速さや、手がかからなさを感じます。子育ての楽しさも、教えてくれますし、理想の母親を、やらせてもらえます。
そんなかわいいももちゃんですが、ある事情があって、一緒にくらしていません。
それは、漱石の大噴火(癇癪)のせいです。
ももちゃんも、よく耐えていたとおもいます。こんな家庭に生まれたもんだから、家庭は、こういうものだと思って生きてきたのだろうけど、五歳くらいから、なんかちがうなーと、思ったようです。
いとこのゆうちゃん家で夕食を食べた時に、金切り声がなく静かで、談笑がにぎやかで、とても楽しかったようです。
それから、「なんで、うちのお兄ちゃんは、変なの?」と訊ねることが多くなりました。
「変だよ。うるさいもん。」と、言うようになり、聞こえていた漱石は、それに対し怒りをあらわにして、暴行を加えました。兄妹けんかなのか、いや、暴行だ。
毎日兄妹けんかの繰り返し、4つ下でももちゃんが、勝てるわけがないのです。母は止めには、入っていましたが、大惨事。
三人で、なにやってんだか・・・
むなしさばかり、こみあげてきます。
ももちゃんの泣き声は、聞きたくないのです。優しいお兄ちゃんだったら、定型発達のお兄ちゃんだったら、こんなけんかせんでいいのにねー。ももちゃんごめんねー。こんな家庭に、生まれて嫌だよねー。
しばらくたった冬の日
ももちゃんは、「私、家、出たい。おばあちゃん家に泊まっていいでしょ?」と、言ってきました。いとこの家や、祖母宅の居心地のよさを知ったももちゃんは、自分の考えで、家を出ていきました。
「お母さんと、一緒に寝なくていいの?」と聞くと、
「お母さんは、お兄ちゃんのお世話大変でしょ。私にはおばあちゃんいるから、おばあちゃんで、いい。」
なんということでしょう。
母、娘に捨てられた
。と、思いました。
でも、娘は、兄に、譲りたくはなかった母からの愛情を兄へ差し出し、平和な生活を選んだのだと思いました。それほど戦場は、悲惨だったのです。
それから、月日はたち、一度帰りたいと言って家に戻ってきました。が、秒で、やっぱりおばあちゃんへ泊まると言いました。
兄の金切り声を聞いて、フラッシュバックがおこったのでしょう。
その後は、数回、「帰ろっかなー」と祖父宅で言いましたが、
「やっぱり止めた。」と、戻らない決意は、固かったです。
六歳児に、母親って必要ないんですかー
私には、もも姫が、いてほしい。
毎日、会いたい。毎日、お母さんって言われたい。毎日、抱っこしたい。毎日、寝顔みたい。平穏な日々を、脳裏に焼き付けておきたい。可愛い盛りの娘だもの。
でも、現実をみれば、
漱石の奴隷であり、もも姫のお世話なんて何もできない。
お兄ちゃんとお話(ルーチン)あるから、ビデオ見ててね。と、大好きなポップコーンと、リモコンをわたし、ソファーに座らせていた。二時間の癇癪が終わると、もも姫は、ソファーで眠っている。あー、ごめんよ。今日も、夕食なかったねー。お風呂も、入れんかったねー。歯磨きもしてない、トイレもいってない。虫歯にならないかなー、おねしょしちゃうかなー。戦いに勝利したけど、代償は大きいということを、ほぼ毎日感じました。もも姫を布団に連れていって、何度もごめんなさいを、言いました。
私はネグレクトをしている毒親だ。
祖父宅に、預かってもらって、ありがたいと思わなきゃ。なんの罪もないもも姫を、幸せにしてあげなくて、どうするんだ。一緒には、いれない、まだまだ、戻ってこれる状態ではない。戦況は、悪化しているけど、私は負けない。早く勝って、もも姫を取り戻す。
そう、誓いを立てて、頑張るのみです