■【 養う医療 】とは?なぜ今、必要なのか。
☑ 自身を「養うこと」が大切になる今の社会。
社会を健康で生き抜くとは。
日頃、何かしら調子が悪いと感じるか明らかに体に異変がある場合、そして生活に支障が起こる場合に、病院へ行くという選択肢をしますよね。
ただ、医療機関にかかってわかると思うのですが、不調な症状があったとしても血液検査やレントゲン等検査した上で数値に現れなかったり、今までの症例に当てはまらなかった場合「様子をみてください」や「とりあえず痛み止めを出しておきますね」といった今出ている症状のみの対応だけの場合の処方も多く、「様子をみる」ことが具体的にどうすれば良いのか、わからないことでただ時間だけが経ってしまい結局同じような症状が改善することなくなんとなくの不調をずっと抱えるといった症例が増えてきています。
■ 検査数値で出ない症状などは精神科にコンサルされる場合も多いのですが、
薬物の処方が正しいとは限りません。
☑ それ、本当に心の病気ですか?
自律神経のバランスやホルモンバランスの問題も精神科?
なんとなく調子が悪いな、メンタルの状態があまり優れないな、と感じていても日頃の仕事ややるべきことに追われ、そのまま日常を過ごしてしまうという。でも自分は「健康ではないな」と感じつつ日々を過ごしている場合が多いのではないですか?
特に、男女共40代に入ったあたりから日常での「考えること」も多くなりますし、自分以外の事柄、子供のこと、親のこと、会社での立場上のこと背負う責任も増えてくるのがこの年代です。と同時に、体の変化も大きく出てくる頃で、がむしゃらに物事をこなせなくなり、疲労度も増しなんとなくため息が増えてくる頃でもあります。
こういった、「なんとなくの不調」や「メンタルの不調」を感じた時誰に相談したら良いのでしょう。もちろん医療機関にかかってらっしゃる場合もありますが、次回の診察までの間、やはり「様子をみましょう」といわれなんとなくの不調を引きずることが辛い、という声も多くうかがっています。こちらに相談に来られる多くの相談者の相談内容に、日々感じるストレスや、漠然とした不安、そしてなんとなく感じる体の不調に「改善策がわからない」と感じている方がほとんどです。
これらは、今まで不調を感じるという概念が “病気か病気ではないか”の判断であって、
検査数値に出る、病院へ行って病状名がつくことが私が病気になっている、や、調子が悪いと確定した、という概念なのです。これはあくまでも、西洋医学的観点からで病気と診断すること、が中心になっている概念です。では、病気といわれていないけれどこの不調は何なんでしょうか?…ね。
■ 西洋医学的観点以外に、日本人に馴染みのある“東洋医学”の観点から心と体を観る、さらには、ストレスを味方に変えることを考える“健康心理学”や、そもそもストレスに対する力を強化「レジリエンス力」を“コミュニケーション学”からも考えるという、
人がいかに「健康に過ごせるか」を考える観点が現代には必要であるということ。
「病気学」から「健康学」へ。
東洋医学の観点から観れば、検査数値に出ないような不調を「未病」といって、「健康ではないが病気でもない状態」と言え、この不調にアプローチするということはごく当たり前の観点なのです。「未だ病にならず、ですが、良好ではない状態」という曖昧な状態は、人間の心と体では当たり前に起こる状態なのです。
東洋医学で考えると、なんらかの不調は、メンタルだけの問題だけでもなく、心と体全体のバランスの乱れでありメンタルの不調からが原因なのか、身体的な問題からなのかそこも含めて心と体、さらには生活習慣や生活環境なども“心身一如”と考え“どこにバランスを崩しているところがあるのか”“どこに滞っているところがあるのか”を診ていきます。
足りなければ補うことを考え、バランスを崩しているところがあるのならいかにバランス力を回復できるか、休むのか、力をつけるのかを考えていくというものです。いわゆる「養生」が大切と考えます。
「未病状態」から病気になり診断名がつくまでの過程というのは東洋医学的観点でみれば以下のような流れになっていくものです。西洋医学的観点もふまえ以下のように示します。
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⑴ 東洋医学では、
外因(風・寒・暑・湿・燥・火)、内因(喜・怒・思・憂・悲・恐・驚)
不内外因(家老・食事・外傷・寄生虫など)が、
西洋医学からの観点でいえば
物理的ストレッサー(暑さ、寒さ、騒音などの外的環境)
心理的社会ストレッサー(怒り、不安、といった情動による内部的な原因)
生物学的ストレッサー(炎症、感染、睡眠不足、疲労、飢餓、傷害など)
化学的ストレッサー(薬物、放射線など)
の病因があり、上記に示すストレッサーによって過度に反応することにより、心身のバランスを崩す、本来人を形成している【気・血・水】の過不足が起こっていきます。西洋医学的には自律神経のバランスの問題や体の中のホルモンバランスや恒常性が保てない状態が現れる状態に。
↓
⑵ ⑴の状態が継続することで、なんとなく調子が悪い、なんとなくやる気が出ないなどの全体的症状が現れる。東洋医学では、主に気虚、気滞、気逆、血虚などの症状が現れる。西洋医学的には、この期間は、副腎皮質の肥大、胸腺やリンパ節の萎縮等によりホルモン分泌や自律神経の調整、内臓の動きなどに影響が出てくる。
↓
⑶ 身体の一部に自覚できる症状が現れる。痛みや動かしにくいなど。気滞の状態が続くと体のどこかに痛みが現れ、血虚が続くと、ふらつきや耳鳴り、動悸などが現れる。瘀血の状態になると、生理痛や神経痛の症状が現れる。内臓の動きが悪くなることで、消化不良や下痢など具体的な症状を感じる。
(③この状態でも診断名がつくことも多々。)
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⑷ 細胞のどこかに変性がおこり、西洋医学の力、薬剤処方の助けが必要となる。
いわゆる診断名がつく状態。
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この最初の①の状態では、外部環境や悪質な生活習慣以外にも内因である思いや思考という、我慢するストレスや頑張るストレスといったストレスと感じている心理状態も現し、ここから体の状態も含め
「ストレスの対応に追われている状態が続くこと」により②の状態、③の状態へと移行していきます。
東洋医学の観点からいえば、①から発生した②、③の状態も病気といえるのです。すでに「気が病んだ状態」とみなし本来の健康な状態ではありません。
ただ、①の状態が変わらなければ、また同じ道のりの循環(①→②→③→④)が起こってしまうのです。
そうなってしまわないためには③の状態になるまでのケアが大切になってきますし、これからの時代には、①の状態、特に心理的社会ストレッサーや生物学的ストレッサーにアプローチしていくことを考えていくことが必須となってくるのです。
■ 養生するということ。現代において一番必要な観点。
メンタルヘルスにおいても同じ観点です。
現代社会においては、「健康的なバランスを保つこと」「健康的な生活習慣を保つこと」が
難しくなっていることが現状です。社会構造や女性の社会進出といったことが大きく関係しているのですが、人がメンタルヘルスも踏まえ健康であるためには、運動習慣と食事、そして睡眠習慣が大切となります。皆さん、わかってはいるけれど実行することが難しいというのが正直なところです。それほど、現代の社会活動において一人一人の活動量が多いことと心理的負担も大きくなっていることがその理由となっています。
東洋医学の観点からでも「健康的とは、満たされていること、巡っていること」であり、これらは日々の生活習慣と大きく関係しています。この“満たされていること”では十分に睡眠が取れているかもとても重要で、体の疲労はもちろん脳の疲労が取れているかがメンタルヘルスにおいてもとても大切です。
現代では、運動習慣、身体を使う時間が少なくなり食べ物が豊富な割に栄養が偏っている、そして睡眠時間の足りなさ、特に40代の女性は世界的にもみてもっとも睡眠時間が少ないといわれています。
一人が担う責任や役割が増えているということで、ゆっくりと休む時間が保てないなどこちらのカウンセリングの相談内容でも見えてきます。ミドルエイジといわれる40代50代といえば尚更です。
■ 何もしない、なんとなく日々過ごすでは健康的にはなれない現代。
自分を「養うこと」「養生すること」ことを実践していく必要があります。
心を養うこと、身体を養うことを知っていくことから。
さらには【ストレスと感じる状態に対してアプローチする】ことが大切。
今までの自分から成長することで、いくつになっても健康を感じることが可能となる。
自分を養うとは、
「年齢やライフステージの変化に伴い変わっていく自分の体を知り、ライフステージによっても変わる心のあり方を知りストレスと感じることに対しても我慢する、ただ頑張るといった従来の考え方、乗り越え方ではなく、ストレスを変換しいける力をつけていくこと」
で、
【Well Beingという状態】つまり
「年齢に応じ動かしにくいところはあるとはいえ思うように身体を動かすことができ、日常の中での楽しさを生み出すことができ、安心と幸せを感じることができる自分となっていて、さらに社会活動を生き生きと過ごすことができている」
そんな状態になっているということです。
Well Beingの中でも、Psychology Well Being〜こころの健康〜
は特に意識していくべき最重要課題であるということです。
そのためには、日頃、自分が何にストレスを感じていて自分の体をどう使っているのか、
何に我慢しているところがあるのか、何に無理をしているところがあるのか、無意識に行なっている不健康な生活習慣や無意識に陥っている不健康な思考習慣に
まずは【気づく】ことから始めなければなりません。
そして、本来の自分自身の力の発揮の仕方や資質や体質、思考習慣の癖など【自分を知ること】から始めどうしたら【巡らせ、満たし、発揮することが出来るのか】を知っていく必要があると考えます。
■ 今までの「病気学」ではない「健康学」を知り、自分自身をより育んでいく。
たとえ病になったとしても、それでも心の力が発揮出来るあなたであるための
ケア・サポートがあるという、そんな現状をこれからの時代は創造していくことが大切。
・年齢とともに移り変わる体とは?
・自分自身の体質や体の特徴とは?
・自分自身の資質や感情の出方、特徴は?
・人と関わる時の思考のクセは?コミュニケーションの特徴とは?
・ライフステージに伴う心のあり方とは?
・家族との関わり方や社会の中での関わり方とは?
そして、
・社会活動をする上で、ストレスケア、マネジメントとは?
・自分自身が何にストレスを感じやすいのか?
・陥りやすい思考習慣とは?
・苦手なコミュニケーションの仕方とは?
・私らしくや自分らしくとはなんぞや?
・健康なコミュニケーションとは?
具体的にはこれらを知っていかなければいけません。皆さん、お話しを伺っていると改めて「自分自身のことを知らない」という状況で、今の自分の状態や、自分が健康である状態がどんな状態であるのか、知らないことでどう改善して良いのかがわからないという状態では何を目指せば良いのかがわからないですよね。だからこそ「自分を知っていく」ということが必須になってくるということです。
■ 「養う」とは、心の力を満たし引き出すことでもある。心の治癒力とも呼ばれる力にも注目し、体の恒常性や免疫力を高めることが可能となる。
医療の中でも社会の中でも、心の治癒力を引き出すことが当たり前になる
いわゆる【健康的な関わり方】が可能となる医療やケアの提供を実践していく。
現代において、心身疲れてしまっても、自分に自信がなくなってしまっても、どんな自分の状態からでも、回復できるということ、未病状態から自分自身を養うことができれば良いわけです。本来の健康な状態、自分らしいと感じられる状態にどんな時にでもそこへ戻れることが実現できれば良いのです。もちろん、年齢とともに体の変化や心の変化もあります。どうしても細胞の変性や診断名がつく病態がやってくることはあります。それでも、その年齢や状況に応じて、自分がご機嫌でいられる状態体が不自由な状態であったとしても、心の健康を実感できる状態へといつでも「養生」することができる、そんなケア・サポートがこの社会の中にあること、そういったプログラムの提供ができ、そういったプログラムを提供できる人材が医療の中でも社会の中でもごく日常の中にあるということ、それが「養う医療」の提案だと考えます。
■「KYOTO未病医学研究所」代表 坂本亜矢子
■ PWBメディカルコーチ・未病ケア専門家
(Psychological Well Being)
鍼灸師/公益社団法人日本心理学会認定心理士/運動療法士/
日本統合医療学会会員/健康心理学会会員/
米国認定NLPマスタープラクティショナー/
PNF療法メディカルトレーナー/
(社)環境協会認定アロマインストラクター/
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■ KYOTO未病医学研究所代表 坂本のプロフィールはこちらをご覧ください。
〜大学院まで建築学を学んだ私が、医療と健康の道へ転身しました~
■ Well Being Medical「養う医療」を提案するKYOTO未病医学研究所です。 一人一人のWellBeingを実現する5–CHANOMAプロジェクトとは?
■ 全国誌「and GIRL」さん2020年9月号「心と体に向き合い自分らしさを発見!」特集で
ご紹介いただきました。


