こんにちは。

琳子です。

 

昨年7月、突然の親会社解体、

私と旦那の二人で運営していた芸能部門は分社化せよとの有無をも言わさぬ命令。

かねてより、ことあるごとにぶつかっていた旦那との関係は悪化の一方。

昨年4月の公演以来、外に出るのもおっくうな日が続き、

鬱の診断を受け、5月から私は休職中の折でした。

 

そんな状況でも、旦那にとっては頼れる相手、何か任せられる相手は私だけだと、

このままでは、プロダクションが空中分解してしまうと、

今にして思えば強行して行った10月の公演。

 

公演と並行して、新しい会社の事務所兼稽古場探し、

俳優たちの寮探し、

どちらも簡単には見つからない。

予算なんか、ない。

合同会社を形式的に立ち上げた後、

本体の会社は雲隠れ状態。

昨年の支払調書も貰えない、問い合わせ先もない状態。

 

よくやったもんです。

 

旦那も私も必死だったんだなと思います。

でも感情が全く伴ってこない。

お互いに大きなストレスを抱え、

ひどい言葉を投げつけ合っていました。

 

多分お互いにですが、

自分の口から出た言葉は覚えてないのですが、

投げつけられた言葉だけが、ココロに突き刺さりループする地獄。

 

そこに愛猫の死。

またアルコール依存病棟に舞い戻るのか・・・

もうどうでもいい

本当にどうでもいい・・・もう一週間風呂にも入らず、外にも出ていない。

もうどうでもいい・・・

ついにこの5月はそんな状態でした。

 

仕事はしなくていいよと言いながら、

なんだかんだ頼まれたり、

突然何もしないあなたは稼がないとブチ切れ怒鳴られたり、

ほとんどトラウマ反応のようにその瞬間に酒を買いに走り、

ブラックアウトするまで飲み続ける日々。

 

旦那に何が起こったのかはわかりません。

 

「もう本当に仕事しなくていいから、いてくれるだけでいいから。

好きなことしなよ。」

 

今までになく穏やかに、真剣に伝えてくれました。

 

へぇ・・・そうなんだ・・・

 

好きなことって言われても・・・

もうすでにわかんないよ・・・

私には芝居しかないと思ってここまで来たのに、

私にはあんたの作った環境しかもうないのに・・・

そこに来なくていいって言われたってもうわからないよ・・・

 

風呂でも入るか・・・

 

せっかくなら、月回避払って通い放題のピラティスレッスン、

行けたら行ってみるか・・・

 

ピラティスのレッスンに行って、軽く一杯飲んで、

銭湯行って、サウナ入って、

帰って寝る。

そんなことを始めたのが6月半ば。

時を同じくして旦那はパーソナルトレーナーをつけてジムに通い、

2か月のコースで本格的にダイエットを開始することを決めた。

 

今まで、私がピラティスの指導者養成コースや心理学セミナーに参加すると、

 

「僕は自分になんかお金をかけたことがない」

「あまたは稼いでもいないのに仕事もしないのに感謝もしないのか」

 

散々言われてきていたのですが、

ようやく自分自身に時間もお金も使ってくれると決めてくれたことに、

とてもほっとしていた気がします。

 

新しいことを始めるのに、人一倍緊張し、

あほみたいにエネルギーがかかる旦那。

またあーでもないこーでもないが始まるのか・・・

とナーバスになりそうにもなりましたが・・・

 

きっと私たちにとってのどん底が見えたのでしょう。

 

私にとっては、結婚して以来初めて、

彼がいてもいいしいなくてもいいし、

ピラティスとサウナのお陰で、かなりメンタル回復し、

自分時間を大事に出来るようになってきたところ。

 

実際のトレーニング初日、

 

「アルコールは筋肉を破壊します」

 

の一言で、あっさりアルコールに見向きもしないどころか、

アルコール嫌いになってしまった旦那(そこまでの筋肉オタクだとは知りませんでした)

 

アルコールがなければ、かなりメンタルも落ち着くようで、

私の中の疑いや不安はどんどん消えていきました。

 

そうなると、この旦那のダイエット、手伝ってあげたいという思いがむくむくと沸き起こり・・・

 

かなり厳しい初期時制限を言い渡されていたようなので、

これでまた、あれが食べられないこれがだめだ、なんて大騒ぎされたらたまったもんじゃない、

という気持ちも正直あったことはあったのですが、

なんとなく・・・

食事作ったるわ、と料理をはじめ・・・

 

ここで自分の役割を取り戻したんですね、私はきっと。

その食事を、楽しく手を抜かずに作るための自分だけの自分時間。

 

ピラティスのレッスンは本当に楽しい時間となり、

日々の発見が半端ない。

自分のカラダがどんどん変わることが実感でき、

出来ないと思っていた動きがすんなりできるようになり、

何といっても、60分。

自分のカラダの内側で起こっていることだけに意識を集中する、

思考がストップするその心地よさにはまりまくったんだと思います。

 

久々にはまれるものを見つけました。

 

今、ココ、に集中できる瞬間。

自分とつながれる時間。

 

今までは、これをこれだけやったら、きっと何かが変わるんでしょ、ね、そうでしょ、

 

って、何か変わることを期待してた。

今、ココ、にいなかった。

過去を忘れるため、未来の何かのため、

そんな期待が頭から離れないうちは、

生きている貴重な瞬間を楽しむ余裕なんて生まれるはずがなかったんですね。

 

少しずつ、俳優たちのトレーニングを担当しつつもあるのですが、

いろんな見え方が驚くほど違ってきています。

 

別居中、2級セラピストのライセンスを取り、

ボディーワーカーとして仕事をしていたことなんて、

自分の奥深くに葬り去っていましたが、

 

激しいエクササイズでくたくたになった旦那の筋肉をほぐしてあげることなんて、

もちろん出来ちゃいます。1年半以上、お金貰いながらやってたんでした。

 

すごいよね。

うちの旦那、専用の料理人とセラピストをつけてワークアウトしてるんですもん。

 

長い準備期間でしたが、ようやく開業準備の時間に入った気がしています。

 

生きてるだけで丸もうけ。

 

私ペースで私のお楽しみを、

探していきたいと思います。