「雨に濡れても」を歌った

 

アメリカの歌手B・J・トーマスさんが

 

亡くなった。

 

 

「雨に濡れても」は

 

映画「明日に向って撃て!」の主題歌。

 

 

僕は小学生のときこの映画を観た。

 

テレビの洋画劇場でやっていた。

 

 

次の日の朝

 

学校へ行くときに

 

この「雨に濡れても」が

 

僕の頭の中を繰り返し流れていた。

 

 

それが何だったか

 

想い出せないのだけど

 

僕はそのとき何かに悩んでいた。

 

 

小学4年生くらいだから

 

きっと友だちか勉強のことだろうと思う。

 

 

小さな心でしっかりモヤモヤしていた。

 

 

でも、

 

その僕のモヤモヤが

 

前日観た映画

 

「明日に向かって撃て」の

 

粋(イキ)でオシャレな

2人組の主人公たちのおかげで

 

そのふたりを想い出させてくれる音楽

 

「雨に濡れても」で

 

すーっと晴れていったのを覚えてる。

 

 

英語の歌詞はわからなかったけど

 

この歌はまさにタイトルの通り

 

“ 雨に濡れたって元気で明るく行こうよ ! ”

 

と、僕を勇気づけてくれた。

 

 

僕は貯めていたお小遣いで

 

初めてのドーナツ盤を買った。

(1曲だけの小さなレコードのことだよ)

 

 

それがB・J・トーマスの歌う

 

「雨に濡れても」だった。

 

 

その後、青年になっても

 

このドーナツ盤を時折り聴いた。

 

 

そのたびに僕のモヤモヤは晴れた。

 

 

 

母親が働いてたデパ地下のお店を

 

高校生のときに

 

少し手伝ったことがあった。

 

 

この「雨に濡れても」が

 

デパートの館内にかかった。

 

 

( あ、雨に濡れてもだ )

 

と、僕はすかさず気づいた。

 

 

横にいた母親が

 

「外で雨が降ってきたのよ」

 

と、言った。

 

 

この曲は

 

デパート内で働く人たちに

 

外の天気を教える合図として

 

かかる曲だったのだ。

 

 

「デパートの中って外が見えないから

 こうして雨情報をもらって

 商品にビニールをかけて

 お客さんに渡したりするのよ」

 

 

まるで自分で考えたアイディアのように

 

母親は自慢げに教えてくれた。

 

僕も釣られて関心してしまったけど

 

心の隅のほうで

 

僕には特別な曲なんだから

デパートの雨情報なんてイメージ

欲しくないんだけどなぁ・・・

 

と、想っていた。

 

 

 

B・J・トーマスさんの訃報に触れ

 

僕は「雨に濡れても」を久しぶりに聴いた。

 

ドーナツ盤ではなくSpotifyで。

 

 

いろんなシーンが心に蘇った。

 

 

小学校への道。

 

昔住んでいた家のレコードプレーヤー。

 

デパ地下の人混み。

 

まだ歳をとっていない母親の顔。

 

 

もちろん、

 

ポール・ニューマンが

自転車の曲芸乗りを

キャサリン・ロスに見せる

あのシーンも。

 

 

 

 

 

人生はこれからもいろいろな事がある。

 

僕はここからまだまだ

 

「雨に濡れても」を聴くだろう。

 

 

B・J・トーマスさんのご冥福を心から祈る。

 

 

 

 

 

 

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