デニス・ホッパーが亡くなりました。
大好きな俳優のひとりでした。
彼の映画はたくさん観ましたが
中でも
「トゥルーロマンス」という映画の
主人公の父親役がとっても好きでした。
たいていデニスは
反社会的で
どこかイカレた人物を
演じることが多かったのですが
この映画の父親役は違っていました。
まだ半人前の息子が
突然花嫁を連れてやってくる。
いつもにも増して息子の様子がおかしい。
(ああ、何か悪いことに巻き込まれてるな)
父親は予感する。
驚き、動揺しながらも
息子とその花嫁を温かく受け入れる。
映画全体としては
短いシーンなんだけど
そのときの温かく優しいまなざし。
息子へのその愛情の深さが
そのあと息子たちを追ってやってくる
マフィアたちに対する屈しない強さへとつながっている。
デニスホッパーだから
マフィアに屈しないのではなく
息子への愛情の深さで屈しない。
いいまなざしなんです。
僕のあこがれのセルフイメージの
ひとつかもしれないですね。
あのまなざし。
家族に向けられるやさしいまなざし・・・
こんなふうに
セルフイメージは
いろんなところからパーツごとに
選んでもいいんですよ。
とにかく
トゥルー・ロマンスでの
デニス・ホッパーのシーンはいい。
特に
マフィアとのやりとりは秀逸ですね。
クリストファー・ウォーケンが
マフィアを演じてます。
会話の良さは
タランティーノの脚本の良さなんでしょうけど…。
デニス、
僕はあなたの作る映画に興奮した
若者の一人でした。
イージーライダーも
ハートに火をつけても
地獄の黙示録も
アメリカの友人も
ランブルフィッシュも
そのほかの映画も大好きですよ。
デニス
たくさんありがとう。
そして
心より冥福を祈ります。
今週も楽～な気持ちで素敵に、ね
一応、紹介しておきます。
映画そのものも
とってもおもしろいです。
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