29日の本番を前に、本日最終リハーサルが行われました。
すべての映像と、すべての音が揃い、今回のイベントの制作をしているスプレッドさんの会社内会議室をぶち抜いてのリハーサル。
(赤坂見附です)
そう言えば、アシスタントたちのオーディションもこの会議室で行ったなぁなどと想い出していると、リハーサルがスタートしました。
私のセッションライブは、9割がアドリブ。
つまり、そのときに起こっている事を掴みながら、文字通りお客さん参加主体の何が起こるか分からないライブです。
ですから、リハーサルといっても実際に私がすることのわずか1割程度しか行いません。例えばトークにしても、セリフとして決まっているものは、ほとんど無いに等しく、また、セリフのように決めたものをしゃべったのでは、私のテンションも上がりきらず、私の感性も周りに対して、鋭敏に反応できなくなってしまうのです。
感性を最大限に活かし、
心を柔軟にして、周りのすべてのものに好反応していく。
心の中から湧いてきたものを確実に掴んで、それをフル活用していく。
つまり、ステージに立つ私自身が一番、潜在意識をフルに活用できる状態でないと成立しないライブといえます。
ですから、もうここまで来たら、私の心と身体のコンディションをいかにベストな状態にして、本番に臨めるかと云うことが一番であり、そのバイオリズムの管理こそが私の責務とも云えます。
本番まであと3日。
青山の事務所では、ライブ当日のための荷物の積み込みも終え、スタッフ間でいま最終確認の打ち合わせを行っています。
私のほうは、リハーサルが終わって、アシスタントプロデューサーの大坪さんから、スタッフパス(首から提げるやつ)を受け取りました。
スタッフパスの束を私に手渡しながら「李部長に渡してください」と云われている端から、私は1つを引き抜き自分の首にぶら下げてみました。
演出家の杉本さんから、
「あなたは本人なんだから、つけなくていいでしょう」
と注意されましたが、なんとなくこのまま外したくないなぁという気持ちでした。
「スタッフ」と書かれたパスを首から提げていると、少年野球をしていた頃、みんなとお揃いのユニフォームをもらい、袖を通した時のワクワク感みたいなものが心をよぎり、うれしくなったのです。
「『セッションツアー2006』と入っているので、今年一年は使えますよ」
という大坪さんの言葉で、またまたうれしくなり、エレベーターに乗るところでようやく首から外しました。
でも実は、青山の事務所に戻ったとき、私は再び玄関でスタッフパスを鞄から取り出し、首からさげて事務局に入っていきました。
私の首からぶら下がっているスタッフパスを見て、
ちゃんと感嘆の声を発してくれた李部長。
やさしいね。
みんな。
それにしても、すでにセッションライブが終わってしまいそうで、もう寂しくなっている私・・・。
自分でも、ちょっと呆れつつ、現段階で完全に操縦不能。