カウンセラー育成プログラム「アカデミー0期」から戻って来た。
さすがに昨日の夜中12に向こうを立ち、日本時間の7時すぎに成田についてからずーっと動いているので、へろへろになりつつある。溜まっていたメールの数をチェック。ざっと300通。それを見て、さらにフラフラっときた。
実は、突然タイに行こうと思ったんだ。
何でだろう?
トム・ヤム・クンが食べたかったからだろうか?
それとも、大好きなグリーンカレーの本場物を食べたかったからだろうか?
いいや、黄金に輝く寺院を観たかったからだろうか?
たぶんそのどれでもない。本当に理由無くどこか海外に行きたくなったんだと思う。
このパターンは、初めてだった。今までの海外旅行は、どこに行くのも、何かしら目的や理由があった。それが今回は、タイに行くと何があって、どんなことができるのか、本当に行くまで分からなかった。
インターネットを観ていて、なんとなくピンと来たから、早速チケットを手に入れた。
迎えにきてくれたガイドが、いろいろと観光名所など説明してくれているときも、ほとんど聴いていなかった。
なーんにも無いところで、自分と一緒にいようと思ったのかもしれない。
戻って来た今、こうして旅のことをブログを書いているのに、まだタイ行った理由が分からない。
というよりも、この感覚こそが今回の旅の理由だったのかもしれない。
素のままの自分で、何もせずにいる。周りでガヤガヤと地元の人がしゃべっていても、ボクにはタイ語がわからない。「~カー」と語尾に「カー」が付くと敬語なのだということが分かるくらいで、後は全然分からない。
この感覚・・・。ボクが十代のときアメリカで感じていた感覚。働いていた日本料理屋には、たくさんのベトナム人が働いていた。ぺちゃくちゃぺちゃくちゃ、ボクの周りでは宇宙語みたいなベトナム語が、ずーっと飛び交っていた。まったく見当のつかない言葉に包まれるあの感覚。
皿洗いの彼らを、ボーイのボクが手伝う。
「いつもありがとう、ジョイ、じゃあまた明日ね」
と、彼らは裏に停めてあった新車のBMWに乗って帰っていく。難民手当をもらっている彼らは、実はボクなんかとは比べ物にならないくらい裕福な暮らしをしていた。こんな風に毎日が驚きで、カルチャーショックの連続だった。
遠ざかるBMWのテールランプを眺めながら、ボクはなぜか一人声を出して笑っていたことを、タイで思い出した。
何でなんだろうね。
きっと、今回の旅の意味は、後からじわじわ分かっていきそうな予感だけはする。それを楽しみにしていようと思う。旅のことは、また書くよ。
これから、メールの整理だ~。