実は今週、ボクは辻仁成のライブに行く。
辻さんから「来いよ」って連絡もらったんだけど、実はその前からチケットはゲットしてあったんだ。あそこまで「女性自身」にボクのことを書いてもらっちゃったら、行かないわけにはいかんでしょ。昔同様、辻さんのギター運ぼうかと思っている。今はもう持たせてもらえないだろうけどね。
ボクが辻さんたちと行動を共にしていたのは、辻さんのバンド「エコーズ」がデビューする2年くらい前だったかな。気がつけば、いつも一緒にいたような気もする。高校生だったボクは、学校から帰ってくると、制服を脱ぎ捨ててすぐに辻さんの家や、エコーズが練習していた「セオリー」というスタジオに行っていた。
なんで学校からそのまま行かなかったんだろう? と不思議に思うのだが、たぶん学ラン姿のボクを見られるのが、なんとなく恥ずかしかったんだと思う。そんな格好で行って、「おお、そう云えば君は高校生だったんだよなぁ」と子供扱いされるのが嫌だったのかもしれない。
ボクにとってそれくらいエコーズのメンバーは、大人だったんだ。だから辻さんたちと一緒にいると、なんだか自分まで大人の世界に参加している気分になれたんだと思う。自分たちで曲を作り、自分たちのメッセージを詩にたくし、自分たちでデモテープを作って、プロモーションして売り込んで行く。バンド活動している人たちなら当時誰もが当たり前のようにやっていたことなんだけど、自分たちで道を切り開いて行く人を間近で感じられた初めての人たちがエコーズであり、そのなかでもボクにとって最も強烈に映っていたのが、辻仁成だったんだ。
そんなエコーズの (・・・ボクにとって辻さんはあくまでエコーズの辻さんなんだよ )曲を聴くのは、25年ぶりくらいかなぁ。
なんか思いっきり高校生に戻ってしまいそうで、少し自分が怖い・・・。