釈迦伝 誕生と出家 その5(出家へのゆるぎない決意) | 釈尊と共に生きる、西洲のブログです!

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法華経は釈尊の肉声の教えの経典です。あらゆる経典の中で、法華経は、別の名を
「最上王経」とも呼ばれ諸経の王でもあります。女人成仏をはじめどんな衆生も
生きるもの全てを救おうとする仏陀の方便の力は、法華経のすばらしさです。

百劫の長い前世の修行を終え、地上に降り立った釈迦。一国の王子として、何不自由なく成長するが、天界の意志に導かれ、現世の苦悩を体験する。そして、ついに出家の決意を固め、“真理の道” への第一歩を踏み出すことになる............。後に仏陀となる釈迦を求道へと駆り立てた現実とはいったい何だったのだろうか。

 

 

四門出遊(しもんしゅつゆう)の伝説とは

 

 

「あれは、何だ........,」 都の東の門から出たシッダールタは、思わず御者(ぎょしゃ)に尋ねた。そこには、腰が哀れなほど曲がり、醜い容貌になり果てた老人が、杖を頼りにようやく立っていた。「老人でございます。人として生を享(う)けた者はだれでもいつかあのような姿になるのです」  

 

シュッドーダナ王の巧みな配慮で、一切の不快、不吉、不浄のものは見ずに暮らしていたのだが、出家のきっかっけを望んだ天界の意志によって、余命いくばくもない老人が出現したのだった。王子は、いつの日か自分もあのようになるのかと思うと心がつぶれそうだった。

 

次いで南の門から出ると、蒼白(そうはく)な顔で苦しみもがき身をよじらせる者がいた。濁(にご)りきった目を血走らせ自分の排泄物の上に倒れていた。「病人でございます。人として生を享けた者は、だれもいつかあのような姿になるのです」 同じように答える御者の言葉を耳にすると、さらに沈鬱(ちんうつ)さが広がって心を大きく覆った。

 

次いで西の門から出ると、悲嘆と絶望にくれた葬式に出会った。死んだばかりの男は虚しく青ざめて乾いた石ころのように冷たかった。 「死人でございます。人として生を享けた者は、だれでもいつかあのよう姿になるのです」 またしても同じように答える御者の言葉が、深く鋭く心の奥に突き刺さり、王子の全身を残酷なほどにひどくゆさぶった。

 

最後に北の門から出ると、木の下にひとりの修行者がすわって瞑想していた。 「あなたは、どなたですか」 「私は、この世の生死(しょうじ)の問題を解決するために解脱を求めて出家した者です。心の安らぎと、ゆるがない不滅の境地をつきとめるために修行を重ねているのです

 

暗く沈んでいたシッダールタの心に、ぱっと光明が差し込んだはっきりとした道が開けた出家した修行者の尊い姿を目の当たりにして王子の心は完全に定まったのである。宮殿に戻ると父のもとに、赴き、こういった。「4つにお願いがあります。第一は、私が決して老いないこと。第二は、私が決して病にならないこと。第三は、私が決して死なないこと。第四は、それらすべての災いによって不幸にならないこと。この4つの願いをかなえていただけるのでしたら、私はこの国の王を継ぎましょう。しかし、もしかなわないのでしたらどうか出家させていただたいのきです」

 

シュッドーダナ王が許すはずもなかった。落胆した王子は自分の部屋に戻り、横になった。真夜中に目覚めると宮殿の女たちがあられもなく乱れた姿で眠りこけているのを眺めた。「昼間の謙虚さや羞恥心など微塵もない。これが女の本性なのだ。美しい顔や姿を持ち、きらびかな衣装や飾りに包まれていても、夜にはこんな姿をさらしてしまうのだ。やがて、老い、病み、死が、必ず彼女たちにも訪れる。真実の姿というのは表面からではわからないあらゆる欲望の本質もここにあるのだ

 

今こそ出家のときが来たことを悟った王子は、白馬カンタカに乗って、密かに宮殿を出た。東を指して進み、夜明けにはアノーマー河のほとりに至った。馬から降り、宝石を外して装飾品を脱ぐと、従者チャンナに渡して告げた。「父上に申しあげてほしい。生死の問題を根本的に解決するために私は出家します。生きとし生きるすべてが限りない悩みと苦しみから解放されて最高の安らぎを得るために、修行の旅に出ます。私は、最高にして無上の“悟り” を体得するまで決して国に帰ることはありません。

 

シッダールタは、チャンナに別れを告げると漆黒(しっこく)の髪をおろし、最下等の布を見つけてまとい、あてどもない放浪の旅に出たのである。まず、修行者たちの住むという苦行(くぎょう)の森へ、しっかりとした足どりで静かに歩んでいった。

 

時にシッダールタ、29歳の修行だった。

 

(釈迦の本、学研参照)

 

釈迦伝、誕生と出家編は終了です。 

 

続きは、釈迦伝 現成正覚をご覧ください。

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https://ameblo.jp/joverexr22/entry-12359359854.html?frm=theme

 

 

追記、お釈迦様の出家のきっかけになった四門出遊(しもんしゅつゆう)お願い 改めて、私たちも考えさせられるテーマでもありますが、お釈迦様はこれに立ち向かって行ったのでしたあせる

 

 

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