百劫の長い前世の修行を終え、地上に降り立った釈迦。一国の王子として、何不自由なく成長するが、天界の意志に導かれ、現世の苦悩を体験する。そして、ついに出家の決意を固め、“真理の道” への第一歩を踏み出すことになる............。後に仏陀となる釈迦を求道へと駆り立てた現実とはいったい何だったのだろうか。
喜びも束の間
◎漠然とした死への不安
信じられないような不幸が襲った。偉大な王子の誕生で、歓喜の絶頂にひたっていたすべての人々は絶望と落胆の地獄に一挙に突き落とされた。マーヤーが、王子の生後7日にして、この世を去ったのである
間もなく、マーヤーの末妹マハーパジャパティ(摩訶波闇彼提){まかはじゃはだい}が後の王妃となり、母に劣らぬ豊かな愛情で王子を育み続けたが、やはり、母の死は大きな暗い影となった
「母上は私を産んだばかりに、命を縮めてしまった。なんということだ。私が、この世に生まれたのにはどんな意味があるのだろう」 幼い王子は体は健やかに育ったものの、沈みがちな性格で歳を重ねていった
最高の香料、衣服、装飾品を身につけ、季節によって3つの絢爛豪華な宮殿を住み分けていたが、決して驕ることのない、もの静かな少年だった
父に従って農耕祭に参列したときのこと。 じっと土を見つめていると小さな虫が現れた。だが、小鳥がすぐに襲って食べた。見る間に、その小鳥を大きなトレージャーハンター鳥が襲って食べた。まさしく、あっという間のできごとだった
「ああ .......... なんということだろう。瞬く間に、命が次々に失われた。いったい、生きるということにどんな意味があるのか。生き物は、なぜ生きて、なぜ死ななければならないのか」 シッダールタは思索の芽を見いだし、花を咲かせ、実を結ばせていった
真実を見極める道に早くも進みはじめていたのである
閻浮樹(えんぶじゅ)という聖なる木のもとで瞑想を重ねるのが好きになった。不思議なことに、太陽がどの角度に傾こうとも、王子の体の周りには暑さを遮る木陰が厚く覆ったまま動かなかった(釈迦の本、学研参照)
次回につづきます。
追記、幼少の頃からシッダールタは諸行無常を感じ取っているのですね それにしてもマーヤーの死は早すぎです
法華経は釈尊の肉声の教え、経典です。 是非とも、
釈尊のご慈悲を体験してみてください(西洲)
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