釈尊に生きる!初転法輪 その2(初めての説法) | 釈尊と共に生きる、西洲のブログです!

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法華経は釈尊の肉声の教えの経典です。あらゆる経典の中で、法華経は、別の名を
「最上王経」とも呼ばれ諸経の王でもあります。女人成仏をはじめどんな衆生も
生きるもの全てを救おうとする仏陀の方便の力は、法華経のすばらしさです。

この世を成立させている宇宙の原理を悟り、覚者(仏陀)となった釈尊。ブラフマン(梵天、ぼんてん)に促(うなが)され、他者にも真理を説くことを決意する。釈尊は、あらゆるものに差別なく説法をし、人々は光に吸い寄せられるように続々と釈尊の下に集まった。人々は仏陀に何を求め、そこで何を得たのか?

 

さあ~お釈迦様の説法のスタートです。

 

 

◎初めての説法「四諦八正道」

 

「向こうから来るのは、シッダールタではないか。苦行を捨て、村娘の差し出す乳がゆを食べて堕落した男が、こんなところまでやってきたぞ。いったい、何のつもりなのだ!?」

 

サールナートの鹿野苑(ろくやおん)で修行していた5人は首をかしげた。もともとは王子の守護のためにカピラヴァストゥから来たあの男たちである。「だがしかし何という自信に満ちた尊い顔だろうかまるですべての真理を悟りきったような顔ではないかまさか .......... そんな!?」 疑いの眼差(まなざ)しを向ける男たちに向かって、かつての王子は、自らがブッダとなったことを告げた。そして、静かに語りはじめた。

 

「修行者たちよ、出家した身がしてはならないことがふたつある。愛欲にふけることと苦行に体をさいなむことである。この極端から離れることから、まず始めなければならない。愛欲をむさぼる者は快楽を得ているようだが、情愛の底無し沼に嵌(はま)っているのだから、いくら求めても、決して満足することはない。苦行で体を痛めつけて続ける者は、疲労と衰弱で精神の集中が妨げられ、通常の思考すらままならなくなってくる。そんな状態で、どうして真理への道を歩いているといえるだろうか」

 

ブッダは、修行を志すなら、真理への道をたどろうとするならば、極端を離れて「中道」(ちゅうどう)を歩むべきだと説きはじめた。「中道」 とは、次の8つの正しい道だと示したのである。

 

正見(しょうけん) ....................... 正しい見解(けんげ)を下すこと。

正思惟(しょうしゆい) .............. 正しい思惟を行うこと。

正語(しょうご) ...........................  正しい言葉を話すこと。

正業(しょうごう) ........................ 正しい行いをすること。

正命(しょうみょう) .................... 正しい生活を送ること。

正精進(しょうしょうじん) ........ 正しい努力を重ねること。

正念(しょうねん) ...................... 正しい自覚を持つこと。

正定(しょうじょう) ..................... 正しい瞑想をすること。

 

「そして、人の世が四苦八苦に満ちていることを見極めなければならない。生まれることが苦の始まりであり、年を経て老いていくこと、病を得て弱っていくこと、最後に死んでこの世から消えることが、まず四苦。愛するものと必ず別れなければならない‘愛別離苦’(あいべつりく)。憎しみや恨みを抱く者と必ず会わなくてはならない‘怨憎会苦’(おんぞうえく)。求めようとするものがどうしても手に入らない‘求不得苦’(ぐふとくく)。執着によって起こる心と体のさまざまな悶(もだ)えの‘五蘊盛苦’(ごうんじょうく)。これらを合わせて四苦八苦と称するのだ」

 

5人の修行者たちは、腰を抜かさんばかりに驚いた。自分たちが長い年月をかけても到達できなかった真理の道が、溢れる泉のように現れ出てくるではないか。澄んだ清水が渇(かわ)ききった砂漠に吸いこまれるように、彼らの心の中には救いの教えが注ぎこまれていった。

 

最後にブッダは、偉大な悟りへの道筋を4つにまとめて締めくくった。

 

苦諦(くたい) .................. 生まれてきたわれわれの世の中の様相は「苦」 であると見極めること。

集諦(じったい) ............. 「苦」 を引き起こすのは、欲望と執着を集めることと見極めること。

滅諦(めったい) ............ 見極めた「苦」 の原因、人の世の欲望と執着を捨て去って滅すること。

道諦(どうたい) ............. それを導く具体的な手段の「八正道」 を日々怠りなく実践すること。

 

これらの教えを「四諦八正道」(したいはっしょうどう) といい、仏教の根幹(こんかん)の教義として確立したのである。初めて(ダルマ=真理)の輪を展開させたことから、「初転法輪」(しょてんぽうりん)の説法と称せられている。

 

これにより、まず5人のうち最も勝れていたコンダンニャが悟りを開いた。ブッダは、思わず喜びの声をあげた。「コンダンニャ、アニャータ!(コンダンニャは悟ったのだ!)」

 

彼の名は以後、この喜びの声で呼ばれるようになった。残りの4人も、まもなく悟りの境地に達することができた。ブッダは予想外の早い5人の男の悟りに、身をもって勝ちえた正覚(しょうかく)の偉大さを改めて認識したのだった。

 

次回につつく。

 

追記、法華経の第七章、化城喩品の中に、この教えが説かれています。仏教の真髄といえますね (^^)/

 

 

 

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