プレゼンの冒頭、皆さまは何を考えていらっしゃいますか?
私の場合、
自分の行う研修で、最も意識を集中させる瞬間は、一番最初に前に立つまで。
歩いている時です。
その間は何を考えているのか?
それは「感謝」。
研修講師として、研修が始めることができるのは、参加者の方があってこそ。
「皆さま、今日はお忙しい中、お集まりいただき、本当にありがとうございます」
「今日、講師を務める機会を与えてくださり。ありがとうございます。」
という気持ちを込めて、ゆったりとした気持ちで歩き、
前に立ったら、やわらかな笑顔で全体を見渡し、第一声を発します。
思うに、プレゼンターや講師の力量は
第一声を発する前に、既に表れているように思います。
自信や実績は、堂々とした態度に表れますし、
温かな人柄はおだやかな表情に表れます。
しかし、何といっても忘れてはいけないのが
聞き手に向き合うこと。
「自分の意見を相手に伝え、そして
相手がその意見に納得して行動に移してくれる」
のが良いプレゼン、とするならば
緊張して「失敗しませんように」と自分にばかり向き合っていては、相手は自分の意見に耳を傾けてくれません。
「この人の話は聴いたほうがいい」と、聞き手が感じるプレゼンか否か、は
第一声を発する前に、既に表れているものです。